●アメリカでの「マリオ」の人気にびっくり!

今年に入って、アメリカでのマリオ・シリーズのキャラクターの知名度と人気ぶりにも改めて驚かされました。

アトラクション
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2月、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド内にアメリカ初となる「スーパー・ニンテンドー・ワールド™」がオープン。わが家も小学生の息子を連れて早速行ってきました。

予想はしていたものの、その一画だけがとにかくものすごい人だかり。メインのアトラクション「マリオカート~クッパの挑戦状」への入場は、なんと平日朝でも3時間半待ちでした! 私たちは行列に並ばず入れるパスを持っていたため、全アトラクションをギリギリ回れましたが、それがなかったら1日券では厳しかったはず。

パワーアップバンド

親子連れだけでなく、若い学生のグループや、30、40代らしき大人のカップルも多く見かけました。別売の「パワーアップバンド」を買わないと楽しめないアトラクションがあり、これがまた結構なお値段なのですが、ほとんどの人が買っていました。

どんぴしゃスーパーマリオ世代の私も、息子に付き合って、というのは口実で、童心にかえってアトラクションを満喫しました(パワーアップバンドは息子の分のみ購入)。親子で共通認識を持つマリオ・シリーズって、やっぱりスゴい! おそらく、ここを訪れた親世代は私と同じく、久々のマリオの世界にノスタルジーを感じていたのではないでしょうか。

日本人では違和感のあるかもしれない、完コピのコスプレで訪れていたピーチ姫のお母さん、マリオとルイージ兄弟の子どもたちに遭遇できたのも、アメリカならではの体験?

●マリオの映画や80年代の“エモい”音楽が人気!

そして、4月にはいよいよ映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が日本に先駆けてアメリカで公開。ユニバでその世界観を楽しんだばかりの息子は、いたく感動し大喜びでした。

ユニバ同様、劇場には親子連れだけでなく幅広い年齢層が足を運んでおり、ファンだけにわかる細かい演出と伏線回収に反応し、笑いに包まれる瞬間も幾度となくありました。

週末の4D上映の回は、割高にもかかわらず、ほぼ満席の盛況ぶり。アメリカのトレンドである80年代要素(ファミコンや80代音楽)と、武闘派の女性リーダーの活躍(ピーチ姫)が盛り込まれたことも功を奏してか、記録的な大ヒット映画となりました。

映画にちなんだコラボ商品も数々登場して注目を集めるなど、この歴史的インフレの中、アメリカでも日本同様にファンの購買意欲の高さがうかがえます。マーケティングに利用される推し活文化は、もはや世界共通?

80年代と言えば、アメリカのクラブ・シーンや動画サイト、ストリーミング再生を中心に、「シティ・ポップ」と呼ばれる洋楽の影響を受けた日本の懐メロのブームも続いています。人気の理由は、やはりノスタルジーだと言われます。

竹内まりやさんや八神純子さんなど、当時活躍した日本人アーティストにハマるアメリカ人ファンも続出。新旧、いろんな形で日本の文化がアメリカで受け入れられ、ファンが増えているのは、日本人としてうれしい限りですね。