●同じ十字架を背負える相手のほうがラク

家庭
すべての画像を見る(全6枚)

私は今も離婚していません。あれから働きながら、家事も育児もがんばってきました。

夫とは18年間、レスのまま。現在は夫のほかに彼氏がいて、彼は私よりも5歳年上の既婚者です。結局、既婚者という同じ十字架を背負っているほうが、お互いラクなんです。本当に身勝手ではあるのですが、なによりも大事なのは子どもと家庭。お互いの家庭を壊すのは避けたいと考えています。私も昔のようにのめりこまないように、一線を引いて、お互いの家庭事情は最優先にしています。

ただたまに思うことはあるんです。もしも、結婚するときに、もっと行為の頻度とか体の相性を重視して、本当に好きになった人と結婚していたらこんなことにはならなかったんじゃないかって…。

●50代になった妻たちの選択

女子会2

女友達の一人は、「たまに夫ともするようになった」と言っています。ほかの友人は、年下の彼氏と毎週デートをしていると話します。そしてもう一人は、レスだった夫と離婚して、不倫相手と新しい家庭をつくりました。「今度はレスにならないように、夫と二人の時間を大切にするつもり」と。
4人それぞれが50代になった今、病気をすることもなく、元気に働いています。

友達

たかがレスとはいえ、体の距離は心の距離。もし夫婦間でなんの触れ合いもないままレスが何十年も続くならば、どんなに好きだったとしても心は離れるし、離婚の条件にもなると思いますし、こんな風に外で恋をしている人もいるのではないでしょうか。もちろん、みんな言わないだけで…。

幸せの基準は人それぞれ、結婚の形も人それぞれです。夫のほかに恋人をつくるというのが正解だとは思いません。ですが、レスがつらかった私が家庭を存続しつつ心を守れるのはこの方法だけだったのです。子どもが大事で家庭を守りたい。でも、女としての自分もあきらめたくない。一度きりの人生ですから、後悔のないように生きていきたいと思います。

◆次回のお話はこちら!

更年期でセックスレス。「50歳で行為が痛くて苦痛に」:塔子さんの場合1

みんなのセックスレスシリーズを一気読み!<無料会員限定記事あり>