●夫の携帯にメールを送ってきた人は仕事の人ではなく…
メールの送り主はAさん。苗字しか登録されていなかったのですが、開いてみると「わーい、日曜日なのに会えるなんてうれしすぎー」という文面。やっぱりという気持ちでした。
すべての画像を見る(全4枚)落胆よりも怒りがこみあげてきて、そのメールのやりとりをどんどん遡ってみました。すると、その女性は当時流行り始めていた「ガールズバー」の店員さんで、接待としてお店を使う日もあれば、彼女の出勤日を聞いて個人的に会いに行く日もあったのです。
それどころか、Aさんに「携帯代が払えなくって、止められちゃってたの。連絡遅くなってごめんね」と言われれば、「携帯代くらい、相談してくれたらいつでも払ってあげるのに」などと調子がいいことを言って、夫がお小遣いを渡しているようなやり取りも。
私は頭に血が上ったまま、夫とAさんの待ち合わせ場所へ子どもを連れていきました。
●何事もなかったかのように、夫に携帯を届けた
待ち合わせ場所の駅で、鼻の下を伸ばしながらAさんを待つ夫を発見。「携帯、忘れていたよ、はい」と私が声をかけると、夫は真顔になりました。
子どもの前でケンカする気はなかったので、「じゃあ私たちは、そこのファミレスに行ってくるから。仕事のAさんによろしくね」と言って、わざと彼女の名前を口にして立ち去ると、子どもの「パパばいばーい、いってきまーす」の声にも反応できないくらい夫は固まっていました。全部バレたと察知したのだと思います。
ファミレスでメニューの注文をし終えた頃、今にも泣きだしそうな顔をした夫がお店に入ってきました。「あれ、パパ、仕事終わったの?」とうれしそうな子どもに、かなり無理のあるつくり笑いをしながら「うん、ごめんね、終わった終わった~」と答える夫。
私が「Aさんとの仕事は楽しかった?」と聞くと、汗をいっぱいかきながら、両手を合わせてゴメンのポーズをしてきて、あまりにも小さくなっている夫の様子を見たら笑ってしまいそうになりました。
笑いをこらえてにらみつけましたが、相当怖かったのか、それ以降は私と目を合わさず子どもとの会話に終始していました。
そしてこの日の夜、子どもが寝ついたあとにきっちり夫を問い詰めたました。そのお話はまた次回したいと思います。