身近な食材で子どもがモリモリ食べてくれるレシピを提案し続け、ESSE読者にもおなじみの料理研究家・みきママさん。この春から、長男が最難関国立大学の一年生になりました。長男、高1の二男、小学生の長女を育てるみきママさんに、個性が異なる子どもたちと向き合い、つきあっていくコツを伺いました。
すべての画像を見る(全3枚)みきママさんインタビュー。個性の違う3人兄妹の「やる気」を引き出すコツ
――ブログでは「はる兄」としてもおなじみの、みきママさんの長男。この春、受験勉強を乗り越えて現役合格した学校は、最難関の国立大学。親としてどんなサポートをされていたのでしょうか?
みきママさん(以下・みきママ):勉強に関しては、本当に本人のがんばりが100%だったと思います。とくに高校3年生の最後の一年間は、将来を見据えてしっかり学ぶ姿勢が感じられて頼もしかったですね。じつはそのころ、私と元夫は離婚について話し合っている段階で、思うところもあっただろうに、努力を重ねたのは彼の強さに他なりません。
私が心がけていたのは、勉強漬けの日々の中で息抜きになるようにご飯をつくり続けること。受験生って、食べる時間だけがほっとできる時間。塾から帰ってきた彼にごはんを出して、話し相手になっていました。
●一時は「高校を辞めたい」とまで言っていた長男。受験勉強へ気持ちを切り替えたきっかけは?
――そんな長男は、受験勉強に向き合う前、一時は「高校を中退したい」と悩んでいた時期もあるといいます。みきママさんは長男に対し、どのようにやる気を引き出したのでしょう?
みきママ:長男は、高校受験の際に第一志望の学校へ落ちて、第二志望に通うことになったんです。もちろんその学校でも学びが得られるはずなのに、『高校を辞めて、大検の資格を取りながら大学入試をする』と言い出すほど、進路が見えず、迷っていた時期がありました。でも、そこまでできるのは本当に優秀な人。言いだした時点の彼の実力では厳しいと思ったので、学校は辞めさせないよ、とは言いました。
そこで私が考えたのが、長男が興味を持ちそうな職業についている大人たちに会わせること。大学受験を経験し、卒業後、自分がやりたい仕事についている大人たちと触れ合ったのは、彼にはいい刺激となったみたいで。なぜ高校へ通い、卒業し、大学受験をするのか。そして学びたいことの先にある自分の未来像がクリアになり、主体的に学ぶ意欲が湧いてきたみたいでした。