ラフな普段着にプラスし、鮮度と“おしゃれした感”を楽しむ

●4/30 日曜日 マユミとピクニック

イラスト
すべての画像を見る(全3枚)

快晴の日曜日。あまりの気持ちよさに散歩がしたくなってしまった。マユミ、あれからどうしてるかな。「公園散歩でもしない?」と誘ってみたら「行く」と即レス。日曜日なのに、ユウくんと会う約束ももうないのかなと切なくなった。

マユミの分もお弁当をつくって、バッグにつめて、出発。あったかいからボーダートップスにデニムだけでも大丈夫そうだけど、それだけではおしゃれが心もとなくてジレを羽織ってみた。お~普通のボーダートップスなのに雰囲気が変わる! 意外なほどにフィットしてうれしい。キャンバス地のトートバッグとバレエシューズを合わせてフレンチシックに整え、ハズしにキャップを。

「じつはちょっと気になる人が現れた」とマユミ。「LINEのやりとりも向こうが話題をつくってくれるし、盛り上げてくれるし、食事の約束も段取りしてくれるし、なんか、楽でさ…。こういうのがよかったんだなって、思っちゃった」。

断ち切れないユウくんへの想いと、自分の気持ちがうつろうことへの罪悪感やさみしさを抱えているみたいだった。「お別れしなきゃ」と言ったマユミの顔はもう決意が固い。若い頃の恋愛は恋愛を謳歌するためにあったけれど、大人の恋愛は生活や精神面での支えが前提になる。好きな彼と想い合えていたとしても、無理したりさせたりすることはもうできない。それを捨ててでも、自分の生活がうまくまわりそうな人のそばに行くのは至極当然のことだと思う。私にだって、忘れられない恋はあったけれど…。

「新緑がキレイだね。ユウとはもう見られないと思ってたから、誘ってくれてうれしかった」。マユミがまた元気になってくれたら、私はそれが一番うれしい。

●今回のキーアイテム:黒のジレ

ともすれば飲食店の制服風になってしまうジレ。そうならないためにも、くびれのないワイドシルエットや大きめサイズを選ぶのが今っぽく、おしゃれに着こなせるポイントです。いちばん使いやすいのは黒ですが、辛口に見えるのが気になる人はダークベージュやネイビーなどもおすすめです。

【今回の主人公は、ベーシックな服装が得意の“ミキ”】

登場人物

40歳のミキは埼玉に暮らす専業主婦。夫、中1の息子、小4の娘、義母と同居中。近所のケーキ屋さんで週3パート勤務。158cm、標準体型。やさしげなオーラがありだれからも親しまれるがそれが裏目に出て舐められることも。どんな場にも対応できるベーシックな服装が得意な一方、地味になりがちなことが悩みです。

アラフォー女子「#妄想着回し絵日記」を一気読み!