40代で結婚したイラストレーターの曽根愛さん。夫との日常生活でふと感じるおかしみを、マンガとテキストで紹介してもらいます。今回は、「ファッション」について。

「『オシャレじゃない男性が結婚すると急にオシャレになる法則』というものがありますよね。知らない方は覚えてください、必ずテストに出ます!! これは奥さんになった女性の『こういう服着たらすてきよ~』という誘導によりオシャレ度がアップする、ということなのですが…」

こう語る曽根さんの夫ファッション改造計画。はたしてその成否は?

ファッションに興味のない夫へのオシャレプレゼン。採用されたのは…

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このようにまったくファッションに興味がないわが夫。結婚後に「少しずつ手を入れてオシャレに改造するかねえ」と、盆栽でもつくる気持ちで、せっせと服を買ってきていました。

が、敵もさる者、私が買ってきた服を当初は喜んで着ていたんですが、だんだんなにかと理由をつけ断ってきて、すぐに元の予備校生ファッションに戻りました。

速かった~、夫がオシャレだった瞬間、すごい短かった~(体感としては、冷蔵庫をあけたとき、お母さんが「冷気が逃げるから!」て、扉を閉めるくらい一瞬)。

と、言いつつも、私自身もまあオシャレではありません。若いときはオシャレな人にあこがれていた時期もありましたが、そういう人って、やっぱり自分と同じくらいオシャレな「がんばってる女性」が好きなんですよねぇ。

ファッション雑誌などを見るのは好きですが「自分ががんばるのは無理!」なズボラな私は、オシャレ男性と話すと「服装によって戦闘力を計られている」ような気がして、緊張してしまいダメでした。なんの戦闘力だろうか…。完全な自意識過剰ですね。

そう考えると、疲れてヘンテコな服装をしていても、睡眠不足で大きい吹き出物ができていても、なにも言わない(気づかない?)夫のラクなこと…。

「オシャレはガマン」と言いますが、ゆるい私には、やっぱり夫がピッタリなのでした。

【曽根愛】 東京都在住。イラストレーターとして、おもに書籍、雑誌で活躍。コミックエッセイに『着ていく服が見つからない 洋服選び受難女子 応援コミックエッセイ』『実家モヤモヤ女子 応援コミックエッセイ そろそろ実家を離れたい』(ともにKADOKAWAメディアファクトリー)