●3:買ったものは自分でちゃんと使うべき?

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「自分が働いて得たお金で買ったものは、どれも、ちゃんと使いきらなければいけない。ろくに使わないまま捨ててしまうのは、いけないことだ」。こんな気持ちがあると、ゴミ以外、なにひとつ捨てられなくなります。

手に入れたものは、ちゃんと使うことが理想ですが、手持ちのものの数が多すぎれば、とてもひとりでは使いきれません。人間ひとりが消費できるものの量には限界があります。

必要だと思って買ったものでも、使いきれないことはよくあります。そんなときは、ものを眠らせるのではなく、だれかに譲るほうがいいと思いませんか?

●4:捨てることはものを粗末にすること?

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多くの人が不用品をさっさと捨てないのは、「ものを捨てるのは、ものを粗末にすることだ、ものは大事にしなければいけない」と思っているからです。ものを使わずに、棚や押入れに何十年もしまっておくことが、ものを大事にすることだと信じているから、捨てないのです。

しかし、ものを本当に大事にしたいなら、使うべきです。ものは、使うために開発、製造されるのですから。ずっとそこにしまっておいても、あとになって、引っ越しやリフォームをきっかけに、結局は捨てることになります。今捨てるか、あとで捨てるかの違いがあるだけです。

本当にものを大事にしたいなら、今日から使い始めるべきだし、それができないなら、今、使ってくれる人の手に渡したほうがいいのです。

以上、罪悪感を手放す考え方を紹介しました。強い罪悪感を抱くのは、思考のクセです。罪悪感がある間は、なにひとつ行動しなくてすむので、片づけを先延ばしするために、「罪悪感があるから~」と、ぐずぐずしているのかもしれません。

しかし、罪の意識をもったままなんの行動もしないでいるのは、だれのためにもなりません。

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