いらないものを捨てた方がすっきり片づくとわかってはいても、罪悪感を感じてしまいなかなか捨てられない…という人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、50歳から本格的にミニマムな暮らしをスタートさせた、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さん(現在60代)に、ものを捨てる罪悪感を手放すための考え方を教えてもらいました。

こちらの記事もチェック

50代は「重いバッグ」を卒業する。今すぐバッグの中から捨てたいもの5つ

罪悪感にさいなまれ、不用品を捨てられないときは考え方を変えてみる

捨てる
「捨てる罪悪感」を手放す方法(※写真はイメージです)
すべての画像を見る(全5枚)

今回は、捨てる罪悪感を手放す方法をお伝えします。「不用品を捨てるのは、お金を捨てるような気がして、罪悪感がある」。こんな感情のせいで片づけがなかなか進まないことがありますよね。

「よくないことをしてしまった」という気持ちは、反省やもっといい行動につながるので、罪悪感をもつのは必ずしも悪いことではありません。ですが、罪悪感が強すぎると、作業が進まないばかりか、ストレスも増えるし、セルフイメージも下がります。そんなときは、もともとの考え方を変えてみてください。

罪悪感は、「こんな行動をしなければならない」という、自分が長年もっている行動規範に反する行動をするときに生じます。

つまり、最初に「こうあらねばならない」という思いがあるから、罪悪感が生まれるのです。今の自分の価値観を客観的に振り返って、もっと自分のためになる価値観を採用すれば、罪悪感にさいなまれません。

ここでは、不用品を捨てるときに邪魔になる価値観を4つ紹介しますね。

●1:ものがたくさんあるほど、幸せになる?

もの

「ものがたくさんあればあるほど、自分の人生は豊かになる、幸せになる」。こんな価値観があると、ものを減らすことである片づけは、「やるべきではないこと」となります。

やるべきではないことなので、不用品を捨てようとすると、罪悪感が生まれます。

しかし、実際は、ものがありすぎると、幸せから遠ざかります。管理の手間が増えるし、今必要なものをさっと取り出すことができません。場所も取るし、目障りだし、掃除が大変になるし、いいことなど、なに一つないのです。

使いたいときに、さっと取り出すことができないなら、所有している意味もありません。

「ものは多すぎても困る、適量がいい」という考え方をすれば、生活の質を上げるために、ものを捨てることができます。

●2:贈り物はずっと取っておくべき?

プレゼント

「プレゼントには、相手の好意や愛情がつまっているから、捨てるべきではない。捨てることは相手を尊重しないことだ」。こんな価値観があると、しまいっぱなしで活用できていない贈り物を捨てることができません。

確かに、相手は好意を示すためにものをくれたのでしょう。しかし、もらった側が不幸になることは望んではいないはず。プレゼントをするとき、人は、「相手に喜んでほしい」と思うものです。使わない贈り物をもてあまして、憂鬱になるのではなく、笑顔になれる選択をしたほうが、相手もうれしいのです。