服選びの仕事をして30年以上の、セレクトショップ「Daja(ダジャ)」のディレクター・板倉直子さん。セレクトするアイテムの品質の高さや手が届く価格、スタイリングで、人気を集めています。
好評発売中の『別冊天然生活 大人の悩みにこたえるおしゃれ』では、これまで着ていた服が似合わなくなった、無理せず若々しく見せたい…といった大人ならではのファッションの悩みに、寄り添いながら答えている板倉さん。ここでは、普段のスタイリングがぐっと素敵になるコツを教えてもらいました。
全体の印象がぼんやりして黒に頼りがち。黒一色にならない方法は?
「ライターさんから『同世代の友人たちと集まったら、気づいたら全員黒を着ていて、どっきりしちゃいました』なんて話を聞きました。黒はメリハリや強さが出る色ですし、輪郭があいまいになりがちな年齢の女性が頼りたくなる気持ちはよくわかります。ただ黒一色だと、やはり重たい印象になるのは否めません。」と話す板倉さん。
黒一色にならないスタイリングのコツとは?
●提案1:ネイビーと合わせ濃色にも奥ゆきを
すべての画像を見る(全3枚)私がよく取り入れているのは、ブラック&ネイビーの組み合わせ。している人があまりいないから新鮮ですし、どことなく知的で上品な雰囲気も醸し出されます。紺一色、黒一色とは違った、濃色の重なりのなかにも奥ゆきが生まれる配色だと思います。
●提案2:ギンガムチェックでカジュアル感を足す
黒は「格好いい系にまとまる」イメージなので、実はカジュアルになりにくい色。それをほどよくカジュアルにするなら…と考えたのが、こちらのギンガムチェックシャツのコーディネートです。
ワークベストと光沢のあるコットンスカートと組み合わせ、甘辛バランスを加減しました。