CASE3.収納がつくれない玄関は、土間を広くとる

狭小住宅の玄関
すべての画像を見る(全11枚)

【この家のプロフィール】
・所在地:東京都
・家族構成:夫婦+子ども1人
・木造2階建て
・延床面積:20坪

この家はいわゆる「狭小住宅」です。そのため玄関土間に、十分な収納スペースがとれないケースです。

 

狭小住宅の玄関の間取り

建築面積はわずか10坪で、建物の幅は3.4m。その幅いっぱいに玄関土間をつくりました。普通に考えると床を張りがちな2階へ上がる階段の下の部分も土間になっています。

土間を広くとり、土足で行ける範囲を広くすると、傘立てなど濡れたものも、目につかない奥の方に配置することが可能。また、家族の人数分くらいの靴なら、置きっぱなしになっていても、土間が広いことで散らかっている印象はなくなります。

 

階段下の収納スペース

玄関スペースが広いことで、家に入ってきたときに狭さを感じさせない効果も。ですから、意外に思われるかもしれませんだが、狭小住宅には有効な手法です。

一般的に、家づくりでは玄関スペースが削られがちになります。LDKや個室の面積を最大にとろうとするからです。しかし、玄関を広めにとることで、すっきりして、家の印象がガラリと変わる効果もあります。

また、面積的に許されるケースでは、玄関脇にウォークスルーのシューズクローゼットをつくるという方法も有効です。これから新築やリノベーションを考えている人の参考になれば幸いです。

関連記事

残念な玄関、後悔先に立たず。外から部屋が丸見え、西日でドアが反る…「玄関前のクルマに大回り」の残念な駐車場。40万円で改善、外構計画は本当に大事「ソファなし&壁かけテレビ」リビングに暮らして2年。広く使えて、掃除ラク