CASE3.収納がつくれない玄関は、土間を広くとる
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・所在地:東京都
・家族構成:夫婦+子ども1人
・木造2階建て
・延床面積:20坪
この家はいわゆる「狭小住宅」です。そのため玄関土間に、十分な収納スペースがとれないケースです。
建築面積はわずか10坪で、建物の幅は3.4m。その幅いっぱいに玄関土間をつくりました。普通に考えると床を張りがちな2階へ上がる階段の下の部分も土間になっています。
土間を広くとり、土足で行ける範囲を広くすると、傘立てなど濡れたものも、目につかない奥の方に配置することが可能。また、家族の人数分くらいの靴なら、置きっぱなしになっていても、土間が広いことで散らかっている印象はなくなります。
玄関スペースが広いことで、家に入ってきたときに狭さを感じさせない効果も。ですから、意外に思われるかもしれませんだが、狭小住宅には有効な手法です。
一般的に、家づくりでは玄関スペースが削られがちになります。LDKや個室の面積を最大にとろうとするからです。しかし、玄関を広めにとることで、すっきりして、家の印象がガラリと変わる効果もあります。
また、面積的に許されるケースでは、玄関脇にウォークスルーのシューズクローゼットをつくるという方法も有効です。これから新築やリノベーションを考えている人の参考になれば幸いです。