2階LDKのプランでは、ルーフバルコニーを採用すると、おうち時間が充実します。10年前に上下分離型の二世帯住宅を建てた日刊住まいライターは、広さ約8畳のルーフバルコニーをつくりました。天気のいい日は外での時間を楽しめ大満足。それだけでなく毎日の家事がラクになるという意外なメリットもありました。

LDKから見たルーフバルコニー
LDKとつながるルーフバルコニーでおうち時間が充実。家事の時短にもつながった
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2階LDKに面した約8畳のルーフバルコニーを設置

平面図

筆者は10年ほど前に、両親が祖母と暮らす家を二世帯住宅に建て替えました。プランは1階に両親と祖母、そして2階に筆者夫婦が暮らす上下分離型です。

筆者が住む2階LDKは、ルーフバルコニーに面しています(親世帯の1階リビング上に設置)。広さは約8畳。LDKを広くすることもできましたが、ルーフバルコニーとして広さを確保すれば、アウトドア感覚で、もうひとつのリビング、ダイニングを楽しめそうと思ったのです。

設置した場所はキッチンの真横。想像以上に便利なことも多く、家事がラクになる動線もできたと実感しています。

 

キッチン横なので動線がスムーズ!外ごはんも楽しい

ルーフバルコニーで外ごはん

いちばんよかったと感じているのは、外で過ごす楽しい時間が増えたこと。季節のよい時期は、外ごはんを楽しんでいます。

気候が安定し気持ちのいい季節になると、アウトドア用のテーブルやベンチを常に外に出している状態。ですから、ここでバーベキューをするときも、テーブルやイスなどの準備からすることはありません。

それにキッチン横にバルコニーがあるので、キッチンからの動線がコンパクト。食材や飲み物をキッチンから外へ運ぶのもラクです。ルーフバルコニーだからこその開放感を満喫しながら、食事を楽しんでいます。

 

ルーフバルコニーをLDKに取り込んで利用する

バリアフリーだからLDKの一部に

ルーフバルコニーとの境は、3枚の大きな掃き出し窓に。このことで明るく開放感のあるLDKになりました。室内とルーフバルコニーは、床に段差がないので、窓をあけるとLDKがさらに広くなったという感覚になります。

お客さんが来たときなどは、窓をあけて室内プラス外リビングにすることも可能です。出入りの窮屈さを感じることなく、室内と屋外を同時に楽しめています。

 

外壁の高さがあるのでプライバシーもしっかりと確保

ルーフバルコニーを、リビングやダイニングとして使うのにあたっては、プライバシーの心配をしていました。しかし、腰壁の高さが十分にあるので、なんの問題もなく、安心して過ごせています。

家族だけで使う、プライベートな屋外空間に。また、友人とのちょっとした集まりのときも、周りを気にすることなく、楽しめる空間になっています。

 

調理中のすき間時間を利用して洗濯家事がしやすい

調理と洗濯をスムーズにできる

暮らし始めてみると、キッチンに隣接した、バリアフリーで出入りできるルーフバルコニーは、家事にも活用しやすいことがわかりました。料理をしながら、サッと洗濯物を取り込むことができるのです。

鍋を火にかけているとなかなか目が離せないことが多いのですが、キッチンとルーフバルコニーとの動線が短いので、2つの家事を同時にこなせます。

また、わが家のバルコニーは広いので、洗濯物がとても干しやすい!

 

キッチン脇にあるスタディースペース

取り込んだ洗濯物は、キッチン脇にあるスタディースペースに一時置き。調理中のすき間時間を使って、たたむのが筆者の習慣です。パソコン仕事やデスクワークをするスタディースペースを、家事にも活用して、家事の時短に役立てています。