(2) 金利
コロナ禍やウクライナ侵攻で世界的にモノの供給が減っていたところに、アメリカではコロナが一段落し需要が増え、物価が上昇。物価を下げるために、消費意欲を抑えようと金利を引き上げました。一方、需要が低い日本は住宅ローンなどお金を借りやすくするために、超低金利を継続。結果、日米の金利差が広がることに。
(3) インフレ
継続的にモノやサービスの値段(物価)が上がることをインフレ、その逆に、継続的に物価が下がることをデフレといいます。デフレが続くと、企業の利益が減り社員の給料が下がります。すると、人々は節約志向になりモノを買わなくなるので、企業はさらにモノの値段を下げ、利益が減り社員の給料も下がる…という悪循環に。これを「デフレスパイラル」といいます。
(4) 春以降は落ち着く
物価高を解消するために金利を上げていたアメリカですが、なかなか物価が下がらず、これ以上の利上げはしないと予想されます。また、日本では長い間超低金利を進めてきましたが、今後は金利が上がりそうな気配。春以降は日米の金利差が縮まり円安が落ち着くか、円高に転じる可能性もあります。
(5) 小麦系食品の値上げ
国内需要の9割を輸入に頼っている小麦は、日本政府が一括して買いつけ、業者に売り渡します。この売渡価格の改定は4月と10月に行われます。相次ぐ食品の値上げに配慮し、昨年10月は売渡価格が据え置きに。しかし、実際の小麦価格は2割ほど高騰していたため、今年4月のタイミングで値上げされる可能性も。
(6) ステルス値上げ
価格据え置きのまま、内容量やサイズを減らし、消費者に気づかれないように行う値上げの方法。
【値上げ対策3つの基本】
・節約
・副業などで稼ぐ力をつける
・投資などで増やす