「片づけても片づけても、散らかってしまう」そんなお悩みはありませんか?
「もしかしたらそれは、『収納する場所=ものの指定席』が今の暮らしに合っていないのかもしれません」と語るのは、書籍や雑誌で暮らしや片づけについて発信しているライフオーガナイザーの中山あいこさん。詳しく伺いました。
暮らしのうえでの動き=生活動線に合わせて収納を変えると散らからない!
生活動線に合わせて、収納の仕組みを変えてみませんか? ほんの少しの工夫で、片づけのリバウンドがなくなったり、家事がスムーズになったり。毎日の暮らしがもっとラクになります。
すべての画像を見る(全9枚)ここでは、わが家で実践している「生活動線に合わせた収納アイデア」を、4つご紹介します。住宅環境や住む人によって、合う方法はきっと人それぞれですが、収納の仕組みづくりや片づけの小さなヒントになればと思います。
●バッグの指定席は玄関!
私の“バッグ置き場”は玄関のカゴの上です。以前は指定席を決めていなくて、リビングのソファや床、ダイニングのイスなど日々いろんな場所に放置し、出かける前にあわてて探したり、部屋が片づかない原因のひとつになっていました。
そこで、帰宅後の自分の動線を再確認。その結果、家に帰ったらすぐ玄関にバッグを置いて、出かける前にまたここでバッグを持つという流れが、いちばんラクだと気がつきました。
(帰宅した際、スマホとハンカチだけはバッグの中から取り出しています)。
カゴの中には、普段づかいのバッグをすべて収納。出かける前に、今日の洋服や靴に合わせて、この中からバッグを選びます。
バッグの指定席を玄関に決めてから、出かける前のバタバタがすっかりなくなって、動線を考えることの大切さ、“適在適所”を実感しました。
ちなみに写真右奥に見えるのは、電動自転車のバッテリー充電器。週に1度玄関で充電するため、この場所に保管しています。
●掃除機は台所に引っ掛けて、出し入れを簡単に
掃除機の指定席は台所。冷蔵庫とレンジ台の隙間に、つるして収納しています。この場所にあると、子どもたちの食べこぼしをササっと掃除できるので、とても便利。ぱっと取り出して、ぱっとしまえるから、ズボラな私でも台所だけは毎日掃除機をかけることができています。
掃除機をかけているフックはコクヨ製でマグネット式。耐荷重10kgの優れものです。わが家は賃貸住宅なので、壁に釘をさしてフックを取りつけることができないのですが、マグネット式フックのおかげで、こんなに狭いスペースにちゃんと収まってくれました。
●下着とパジャマは洗面所に収納
お風呂上がりに必要な衣類は、洗面所にすべて集結させています。これなら、入浴の前後に、着替えを取りにあっちへ行ったりこっちへ行ったりする必要がありません。
引き出しは、無印良品のポリプロピレンケース(ホワイトグレー)。前面にキャンドゥのステッカーをはってみたら、まだ字が読めない子どもにもわかりやすくなりました。
いちばん下の段には、子どもがお風呂上がりに塗るクリームと、たまに遊ぶお風呂用のオモチャなどを入れています。
●ドライヤーは出しっ放しに
ほぼ毎日使うドライヤーは、洗面所にずっと出しっぱなし、コンセントに差しっぱなし。使うたびに「引き出しから出して」「コンセントにさして」「使用後に抜いて」「コードをくるくる巻いて」「また引き出しにしまう」という一連の面倒な手間が全部なくなって、ラクチンだし時短にもなっています。
稼働させない限り、ドライヤーの待機電力はゼロ。コンセントにホコリが溜まると危険なので、コンセントカバーを使っています。
●収納場所を見直して、ラクに片づく部屋づくり
バッグや掃除機、着替えやドライヤー…。生活動線を考えながら、収納場所を見直してみると、日々の「面倒くさい」をもっと軽減できるかもしれません。効率よくラクに、キレイをキープしていけたらいいですね。