おせち料理を全部手づくりするのは難しいけど、好きなものだけでもつくってみたい! という人は多いはず。
ここでは、スイーツ感覚で人気の栗きんとんと黒豆のつくり方を、料理研究家の大原千鶴さんに教えてもらいました。
ほっとする甘さは、手づくりならでは!栗きんとんと黒豆のレシピ
すべての画像を見る(全4枚)●栗きんとん
黄金色のきんとんは、豊かな1年の象徴。小さな茶巾にしてスイーツ感覚で楽しみましょう。
【材料】(8~10個分)
・栗の甘露煮 2~3粒
・サツマイモ 1本(200g)
・A[甘露煮の汁 大さじ2、塩 ひとつまみ]
【つくり方】
(1) サツマイモは皮をむき、2cm幅に切る。鍋に入れてひたひたまで水を注ぎ、ほっくりとやわらかくなるまで煮る。
(2) (1)の湯をきってマッシャーなどでつぶし、Aを加えてよく混ぜる。8~10等分してラップで包み、上部を絞って形を整える。ラップを外し、4等分に切った栗の甘露煮をのせる。
[全量340kcal]
<POINT>
砂糖は加えず、栗の甘露煮の汁で甘味をつけるのがポイント。少量の塩も加え、サツマイモの自然な甘味を引き出します。
●黒豆
調味液の中で豆を戻すから、失敗なし!優しい甘さで豆本来の味を生かします。
【材料】(つくりやすい分量)
・黒豆 1/2カップ(70~80g)
・ぬるま湯 2カップ
・A[砂糖 100g、しょうゆ 大さじ1]
【つくり方】
(1) 鍋にぬるま湯とAを入れて混ぜ、砂糖を溶かす。洗った黒豆を入れてひと晩おく。
(2) (1)を中火で煮立たせてアクをとり、厚手のペーパータオルで落としぶたをし、アクをとりながらごく弱火で2時間以上煮る。途中、豆が煮汁から出ないように、煮汁が減ったら水をたす。豆が指でつぶせるぐらいやわらかくなったら火を止め、そのまま冷まして味を含ませる(できればひと晩おく)。
[全量568kcal]
<POINT>
黒豆は、洗ってすぐに調味液に入れます。調味液の中で黒豆を戻すので、味つけが簡単。豆の皮がはってくるまで十分に戻します。
火を止めてから、あれば鉄クギなどの鉄製品を入れて冷ますと、美しい黒色に仕上がります。