●日の出が見られなかった衝撃の理由
そばにいた船員の方に聞いてみると、どうやら元旦は、日の出を見るために特別なルートで運行しているそうなのだ。ガーン。なんてことだ。知らなかった。元旦だけの特別運行だったとは!? てっきり、早朝に乗船すれば、いつでも日の出が拝めるものとばかり…。
すべての画像を見る(全6枚)驚きを隠しきれない我々を乗せた船は、そんなことは意にも介さず、港に着岸しようとしていた。つまり我々は、早起きしてフェリーに乗り、只々、甲板で見えるはずのない朝日を待ち続け、寒い風に吹かれていたにすぎない。
●しくじりから再認識できた「大切なこと」
我々の調査不足。ちゃんと確認してから乗船すればよかったのだ。我々はなんだか少し恥ずかしいような気持ちになりながら下船し、ふと顔を見合わせると、どちらからともなく笑い合った。
新年早々、しくじったわけだが、腹から笑い合ったせいか清々しさを感じた。気心の知れた友人と、些細なことで笑い合うのは、なんと幸せなことであろう。なにか特別なことがなくとも、友がいて笑いがあることのぜいたくさを新年から再確認する事ができた。それだけで意味のある航海だったように思う。
今年もいろいろなことがあるだろう。よいことも悪いこともあるだろう。しかしながら今日の日を思い出せば大抵のことは笑い飛ばして、乗り越えられる気がするのだ。よし、2023年も楽しんでいこう。皆さん、改めて本年もよろしくお願いいたします。
☆今月の関智通信☆
『黒蜥蜴』という朗読劇に参加しました。江戸川乱歩先生の原作で名探偵明智小五郎が登場するシリーズです。これで金田一耕助と明智小五郎を演じることができました! あとは銭形平次もやってみたい(笑)。