●環境に優しい革製品が続々登場

SDGsをテーマにした番組「フューチャーランナーズ」(フジテレビ)でもご紹介した東京都墨田区にある山口産業は、1990年から、ミモザ・アカシアなどから抽出される植物性タンニンをつかって皮をなめしています。

クロムを一切使わないことで、環境への悪影響を減らすことができ、さらに働く人や使う人の肌にもやさしい。2015年には、すべての生産をこの環境にも人にもやさしい方法にきり替えたそうです。

私が毎日愛用しているこのノートカバーも“やさしい革”でつくられたものです。

革製のノートカバー
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とてもやわらかい仕上がりで、使えば使うほど深みのあるいい色になってきます。

 

“獣害”とされた野生動物の命を無駄にしないために

温暖化や人為的な要因で、いま自然界の生態系が変わってきています。

敵が減ったことで数が増えた鹿やイノシシなど動物が人里におりてきて農作物を荒らすなどの被害が出ているため、人の手によって駆除されているのです。その数は年間約160万頭に及ぶとか。

“獣害”などと言われていますが、それは人間から見たら「害」なのかもしれませんが、そういう状況をつくった要因のひとつに地球温暖化があります。気温が上がって積雪が減り行動範囲が拡大したことで、冬を越せる野生の動物が増えたのです。

温暖化は、人間活動が原因と断定されました。そう考えると、“駆除”で奪われた生き物の命を、人間が最後まで無駄なく使いきるというのは、とても意味のあることなのです。

●サステナブルな革製品のことをもっと知ろう

こちらは、駆除された鹿の皮でつくった“ジビエレザー”のジャンパーです。

ジビエレザーのジャンパー

捕獲された鹿の肉はジビエに加工され、皮は山口産業でなめしたあと墨田区の革加工会社でジャンパーに仕立てられます。私も着てみましたが、革がとてもしなやかで着心地がよかったです。なにより、動物の命を大切にしたいという多くの人の思いがつまっているのが魅力的です。

生きものたちの命のつながりのことを「生物多様性」と言います。
地球上の生きものたちは、すべて直接的・間接的につながり合っているのです。

革製品のサステナビリティについては、あまり知られていないと思いますが、知ることで革に対する考え方が変わったり、大切に使い続けてもらえたらうれしいです。

◆フューチャーランナーズのスペシャル番組を放送!◆

生物多様性をテーマにした特別番組
EXITの未来を本気で考える3 フューチャーランナーズSP(フジテレビ)を放送
1月28日(土)14:30-15:30(関東ローカル)
よろしければぜひ観てみてください。

 

【SDGsの課題をみんなで一緒に考える 楽しくアクション!SDGs】

詳しくは公式サイトをご覧ください。

 

【フジテレビ『フューチャーランナーズ』放送中】

SDGsを推進するため、ゴールに向かって奮闘している人たちを取り上げる番組。
毎週水曜22:54~23:00放送(関東ローカル)
公式サイトですべての放送回を見ることができます。

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