野菜はおトクにまとめ買いして冷凍すれば、食費の節約になるだけでなく、細胞が崩れることで野菜本来の甘味がアップ。今回は冷凍野菜を活用した冬の時短レシピを3つ、料理家・沼津りえさんに伺いました。野菜を冷凍する際のポイントも必見です!
野菜の冷凍、基本の3ステップ
まとめ買いした野菜は、そのまま冷凍庫で保管することで長持ちします。
すべての画像を見る(全6枚)3つのポイントを抑えて、しっかりと保管していきましょう。
(1) 汚れや水気をふき取る
野菜についている汚れや水気をふき取るだけで下処理は必要なし。水気は大敵なので、できれば水洗いは避けて。
(2) ポリ袋に入れて口を結ぶ
ポリ袋に入れ、空気を抜いて口を結びます。ポリ袋は冷凍専用でなくても、スーパーでもらえるものなどでOK。
(3) 冷凍室に入れる
使いきれないと思った時点で冷凍してもOKですが、買ってきたらすぐに冷凍する方が、よりおいしさを保てます。
<解凍するときは…>
1分ほど水に浸すと表面が少し溶け、タマネギやサトイモなどは皮がむけやすくなります。中は凍った状態ですが切りやすくなり、そのまま調理可能。
まるごと冷凍した定番野菜のレシピ
ないと困るものこそ冷凍室にストックしておくと安心! 冷凍した定番野菜を使ったレシピを紹介します。
●冷凍タマネギのハンバーグ
保存期間1か月。炒めタマネギにしなくても、自然な甘味が引き出される冷凍タマネギ。焼いたあとの肉汁はうま味の宝庫! 余すことなくソースにします。
材料(4人分)
- 冷凍タマネギ(大) 1個
- 合いびき肉 400g
- 卵 1個
- A[トマトケチャップ、中濃ソース(またはトンカツソース)各大さじ1 塩小さじ1弱 ナツメグ、粗びきコショウ(黒)各少し]
- サラダ油 小さじ1
- B[水1/2カップ トマトケチャップ大さじ4 しょうゆ、砂糖各小さじ1/2]
【つくり方】
(1) 冷凍タマネギは水に1分ほど浸し、皮をむいてみじん切りにする。
(2) ボウルに卵とAを入れ、よく混ぜる。(1)のタマネギ、ひき肉を加え、粘りが出るまでよく練り混ぜ、4等分にして小判形に丸める。
(3) フライパンにサラダ油を熱し、(2)を並べ入れ、強火で1分ほど焼く。表面に焦げ目がついたら上下を返し、フタをして弱めの中火で8分ほど焼く。
(4) ハンバーグを器に取り出し、フライパンに残った肉汁にBを加え、中火にかける。とろみがつくまで煮つめ、ハンバーグに回しかける。
[1人分343kcal]
<POINT>
冷凍タマネギがひき肉を冷やすので、練り混ぜているうちに肉から脂が溶け出ず、焼き上がりがジューシー! 手に脂もつきません。
●冷凍ピーマンのバターソテー
保存期間1か月。炒め油を使わず、火のとおりもスピーディ。冷凍ピーマンなら独特の苦味が弱まるから、ピーマン嫌いの子どもでも食べやすい!
材料(4人分)
- 冷凍ピーマン 2~3個
- バター 5g
- コショウ 少し
【つくり方】
(1) 冷凍ピーマンは水に30秒ほど浸し、表面を洗う。半分に切ってヘタと種を取り、横に1.5cm幅に切る。
(2) フライパンに(1)のピーマンを入れて強火にかけ、ピーマンから出る水分が飛んでなくなるまで火をとおす。バターを加えて炒め合わせ、コショウをふる。
[1人分12kcal]
<POINT>
強火で一気に、ピーマンの水分を出すのがおいしさのコツ。油を使うとはねるので、そのままフライパンに入れて短時間で仕上げます。