なんだか寝つけない、眠りが浅い、という人は寝る直前に無意識に「覚醒」の行動をとっているのかも。快眠セラピストの三橋美穂さんに、快眠のためのリラックス法を教えてもらいました。
快眠のために!寝る前にやるといいこと
すべての画像を見る(全6枚)入眠をスムーズにするためには、寝る前にとにかく体をリラックスモードに導いて。
●1:安眠をいざなうツボをプッシュ
東洋医学における「気」や「血」のとおり道である経絡にあるツボを押すのも手。「百会」はイライラや緊張をほぐして眠りやすい状態に整えるツボ。「安眠」は自律神経のバランスを整えて、文字どおり安眠に導きます。
百会(ひゃくえ)
両耳をつなぐ直線と、眉間の中央から頭頂部に向けた直線が交わる点にあるツボ。気持ちよさを感じるくらいの力で強めに5回押して。
安眠
耳の後ろ、髪の生え際の出っぱった骨の下のくぼみから、さらに指1本分下に位置するツボ。寝不足だと痛みがあることも。指で5回押して。
●2:4・7・8呼吸で心を落ち着かせる
息を全部吐き出したら、4秒かけて鼻から息を吸い、7秒息を止めて、8秒かけて鼻から息を吐きます。これを4~10セット。ストレスで浅くなった呼吸を深くすることで、副交感神経にスイッチ。入眠をスムーズにします。
●3:呼吸をラクにするバスタオルストレッチ
バスタオルの長辺を4つ折りにして巻き、厚めのロール状にしたものを肩甲骨の下に置き、あおむけに寝て胸を開きます。両腕を広げ、手のひらを上に向け、ひじを直角に曲げたら、ひじの後ろ回しを30回。背中の緊張をとり、深い呼吸に。
●4:筋弛緩法でリラックス
日中、無意識のうちに緊張した筋肉をゆるめて、眠りにつきやすくしましょう。肩、手のひら、ふくらはぎなどの筋肉に10秒ほど力を入れて緊張させ、一気に脱力して20秒ほどゆるめる筋弛緩法をとり入れて。
こぶしをつくって手をギュッと握り、力を入れる。つま先を体側に曲げて、ふくらはぎに力を入れる。
●5:中途覚醒をしたら、あせらず「カウントダウン法」
夜中、眠れなくなったら、ゆっくり呼吸をしながら100から数字をひとつずつ99、98…とカウントダウン。たし算より引き算の方が難しいので、余計なことを考えずにすみ、いつの間にか眠ってしまいます。