40代、50代は子育てが落ち着き、自分の人生を考え直す人も多い時期ですよね。でも、これまで一生懸命子育てをしてきて、なかなか急には子離れできない…という人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、既に巣立った娘と良好な関係を築いているという、現在63歳・カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに、うまく子離れするコツを教えてもらいました。

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40代、50代がうまく子離れするコツ5つ

子離れ
※写真はイメージです(以下同)
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40代~50代の女性の中には、子育てが一段落ついたり、子どもが独立して家を出ていったりすると、役割を失って喪失感を感じる人がいます。いわゆる「空の巣症候群」です。こんなとき、うまく子離れするコツを5つ紹介します。

 

●1.いい面に目を向ける

笑顔の女性

私の娘は大学在学中の18歳のとき、独立して家から出ていきました。急な出来事だったので、最初の1~2週間は寂しく感じましたが、同時に「すごく楽になった」とも感じました。もう毎朝、娘を起こさなくてもいいし、弁当の中身を考えて用意しなくてもいいのですから。

なにより、娘が使っていた部屋を自分の部屋にすることができました。それまで私は、パソコンやテレビの置いてあるリビングで寝ていたので、自分1人の部屋が持てるのは、とてもうれしいことでした。

私のような事情がなくても、子どもの独立は、子育てが終わったことを意味するポジティブな出来事です。「1人の人間を立派に育て上げることができた、私ってすごい」「子どもに使っていた時間をこれからは自分のために使える」と、いい面に目を向ければ、そこまで落ち込まないでしょう。

●2.変化を受け入れる

旅立ち

「なにごとも変化する」という当たり前の事実を受け入れると、子どもが巣立ったあとの変化の時期を、うまく乗りきれます。子育てが終わって、大きな痛みを感じるのは、「今の子どもとの関係がずっと続く」と無意識に期待しているからです。でも、子どもも自分自身も、社会も生活環境も、日々、変化し続けます。

この世の中で変わらないものなど、なにひとつありません。変わらないものがあるとしたら、「すべては変わり続けること」ぐらいです。「当たり前のことが起きただけだ」と冷静に考えてください。それに、いつまでも子どもが巣立たず、ずっと家にいたら、それはそれでストレスですよ。

●3.欠落は自分で埋める

植物

子どもが巣立って寂しい理由の1つは、「だれかに必要とされたい」という自分のニーズが満たされないからです。心の中に欠落ができるのです。しかし、子どもは、自分の心の穴を埋めるために存在しているのではありません。心の中にできた穴は、自分で埋めればいいのです。

夫やまだ一緒に住んでいる子どもとの関係をより大事にしたり、新たに友人関係を築いたりするのはどうでしょうか? 新しい趣味を始めたり、やりたかったことに挑戦したりして、自分の生活の充実に努めると、欠落感が埋まります。

ものもそうですが、なにかを失うと、必ず新しいものが入ってきます。失ったものではなく、新しく入ってくるものに目を向けてください。娘が一人暮らしを始めてからは、毎朝スナップチャット(SNSアプリ)で挨拶をし合っていますが、離れて住んでいるからこそできる楽しいコミュニケーションです。