家事に育児に仕事にフル回転の毎日。いつでもきれいに片づいた部屋なんて、夢のまた夢…と諦めていませんか?
「第11回ESSE収納&インテリアグランプリ」で大賞に輝いた曽根麻衣子さんのお宅は、家族の動線を意識した収納にすることで、身支度や家事を大幅に時短。共働きで、子どもが2人いても、おしゃれですっきりした空間をキープしています。
そんな曽根さんが実践する、動線に合った収納アイデアを教えてもらいました。
家族の動きを観察して、ぴったりの場所に収納する
曽根さんは固定観念にとらわれず、使う場所に使うものを収納。散らかることがなくなり家事もスムーズになったといいます。
●家事をする部屋には、オモチャも一緒に置いておく
バルコニーで干した洗濯物は、和室で畳んでから、それぞれの定位置へ持っていきます。
「畳んでいるときにじゃまされないよう、二男のオモチャの一部をカゴに入れておき、横で遊んでもらえるようにしました」
●洗濯グッズはカゴに入れて和室に出しっぱなしにする
洗濯物を運ぶカゴや、ハンガーを入れたカゴは和室の一角へ。
「インテリアになじむシンプルなデザインを選べば、出しっぱなしでも気になりません」
●洗濯物を畳む部屋に、子ども服の収納を設置
和室に子どもの服の収納を設置。畳んでからしまうまでの動線を短縮しています。オモチャ入れとして使っていたイケアの棚を、長男の服入れに変更したのだそう。
「背が低くて引き出しの数も少ないので、私が横についていなくても、自分で身支度ができるようになりました」
●服はケースの8割が目安!ラベリングで取りやすく
服が多すぎると子どもが出し入れしにくいため、入れる量はケースの8割を目安に。
「100円のイラストつきラベルをはってわかりやすくし、迷わないようにしています」
●洗面所までの動線上に、習い事リュックを配置
習い事のリュック置き場は、洗面所までの動線上に配置。
「子どもの手が届く高さのラックを選んだことで、帰宅後、リュックを床に投げっぱなしにすることがなくなりました」
洗面所も、動線を考えた収納に。身支度を時短する
洗面所も動線をしっかり意識した収納になっています。下着やメイク道具など、洗面所で使うアイテムはすべてここに集約。ムダな行き来がなくなり、着替えや身支度がスムーズになりました。
●家族全員分の下着は風呂脇の棚に集中
お風呂上がりに着る下着は、洗面所の棚に人別に収納。
「丸めて入れるだけなので、子どもでも自分でしまえます。イケアの不織布ケースは中が見えず、不要時は折り畳めるので便利!」
●化粧もアクセサリーも引き出しにまとめて身支度が1か所で完結
メイク道具やヘアケアグッズ、アクセサリー、腕時計など外出前に使うアイテムはすべて洗面所の引き出しで保管しています。
「あちこち行き来しなくても、鏡の前で身支度が完結できます」
厳選した小物を飾り、手間をかけずにインテリアを楽しむ
居心地のいい空間をつくるには、お気に入りのインテリア小物やグリーンを飾ると効果的。ただ、小物をたくさん置きすぎると管理が大変なうえ、かえってごちゃついた印象になってしまうことも。上手に飾るコツを教えていただきました。
●棚上の1か所を、季節のインテリアコーナーに
曽根さんはダイニングのカウンターをインテリアコーナーにして、季節ごとに雑貨や花を飾り替えています。
「1か所に絞った方がスッキリ!置く場所を限定することで、飾るものも減らせます」
温かみのあるフェルト生地の人形や松ぼっくりのオブジェをディスプレー。
「季節に合わせて、使う色や素材を変えるのがポイントです」
正月の鏡もちは本物ではなく木のオブジェに。
「傷む心配もないし、木の感触と手のひらサイズがかわいくてお気に入りです」
ひな人形は部屋の雰囲気になじむ木製にしています。
「小さくても置くだけで絵になるアイテムを選ぶのが、簡単にインテリアを楽しむコツです」
●手間のかからない大ぶりのグリーンをセレクト
グリーンは手入れの簡単な種類だけを選び、目に入りやすい場所へ配置。
「花ビンに飾る花も、長もちする枝ものや、手間のかからないドライフラワーにできる種類だけを選んでいます」