CASE2.土間玄関を部屋のように楽しめる間取りに
●Sさんの家 千葉県 設計/ディンプル建築設計事務所 撮影/松井 進
すべての画像を見る(全9枚)本格的な登山を楽しむSさん夫妻。夫の要望は「山岳道具の収納やメンテナンスのしやすい場所が欲しい」ということでした。
そこで、玄関は登山用品置き場のほか、夫の仕事場を兼ねた広い土間仕様に。上の写真は玄関ドア側からみたところです。上がり框(かまち)を湾曲させることで、空間に広がりとやわらかさを生み出しています。
木製の玄関ドアを介して玄関ポーチとフラットにつながり、半屋外気分が味わえる土間。写真左側にあるオープン収納の上部は吹き抜けになっていて、上階の窓から取り込んだ日差しが降り注ぎます。
質量ともに趣味の域を超える登山道具は、土間空間の壁2面にびっしり収納。道具のメンテナンスをするにも十分な広さで、打ち合わせデスクや複合コピー機などのオフィス機器も余裕で収まります。
また、「家にいても自然を感じたい」という妻の願いをかなえるため、隣家の視線を避けながら、窓をさまざまな位置に配置。
窓越しにいつでも空や緑を見ながら、さわやかに吹き抜ける風を感じて、心地のよい時間を過ごしています。