カギそのものをはめなくても開錠できるということで便利なスマートロック。昨今導入する家庭も増えています。実際その使い心地はどうなのでしょうか? 一軒家に暮らすライターの小林ユリさんは9か月前にスマートロックを導入。その便利な点を教えてもらいました。

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スマホとカギ
スマートフォンで鍵があけられる
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もう鍵をかける生活には戻れない?スマートロックの使い心地

「鍵の開閉くらい、自動にせずとも自分でやればいいのでは?」と思うかもしれませんが、一度スマートロックを使ってしまうともう鍵のある生活には戻れません。

鍵を持たずに出かけられる手軽さは、もはや快適以外の言葉が思いつかないほど。9か月使い続けた素直な感想は、「スマートロックがない生活にはもう戻れない」ということです。

●スマートロックを導入した理由

わが家に暮らしているのは母と夫の3人暮らし。何かあったときのために必要な本数プラス1本を合鍵として保管しておきたいところですが、鍵はマスターキーを含めて3本しかなく、また鍵の種類がディンプルキーということもあり簡単に鍵の複製をすることもできません。今後もし家族の人数が増えたり、うっかりどこかで落としたりして鍵の数がたりなくなる可能性もあります。

このような背景から、わが家では鍵の本数を気にしなくてもいいスマートロックの導入を決めました。選んだのは、手持ちのスマートフォンが家の鍵になる便利家電『Qrio Lock(キュリオロック)』です。

●ファミリーキーとゲストキーの発行で融通の利く使い方が可能

スマートキーの操作

Qrio Lockにはファミリーキーという機能があり、家族全員のスマホに専用アプリをダウンロードすれば、それぞれのスマホを合鍵として使用できます。

これならいつでも過不足なく鍵を使用することができます。合鍵の保管ってけっこう気をつかう部分ですが、その心配も解消されますよね。アプリ上には誰が何時に開錠施錠したかの記録も残り、セキュリティ面も安心。

またQrio Lockにはゲストキー機能というものもあり、これも便利でした。常時使用可能なファミリーキーに対して、ゲストキーは利用時間や機能に制限を設けた、一時的に使用できる合鍵です。URLを発行してメッセージやLINEで送っておけば、受け取った相手が一時的に合鍵を使用できるようになるのですが、これは親戚や友人を家に招待するときに重宝しています。
たとえどんなに信頼している相手でも、家族以外に合鍵を渡すのはなかなか勇気が必要です。でも、使いきりの合鍵なら気軽に利用できます。ちなみにゲストキーもファミリーキー同様、使用されると通知が届くので安心です。

●使っていない機能はハンズフリー解錠とオートロック機能

アップルウォッチ

おそらくQrio Lockユーザーにとても人気があると思われるハンズフリー解錠とオートロック機能。筆者も最初は使っていたのですが、オートロック機能により、うっかり閉め出されてしまってからというもの、使用するのがこわくなってしまいました…。

しかし、Apple Watchと連動させているのでハンズフリー解錠とオートロック機能がなくてもじゅうぶん便利に使えています。自分たちのライフスタイルに合わせて柔軟な使い方ができるのは、デジタルキーならではのメリットだと言えそうです。

●掃除の頻度も減少。メリットだらけのキーレス生活

アルコール消毒

キーレス生活になってからというもの、鍵を鍵穴に入れる、バッグの中でたびたび行方不明になる鍵の行方を探るという行為がこんなにもストレスだったのかと自分でも驚いています。

ただ、それ以上に楽になったと感じるのはドアまわりの掃除の頻度が減ったことです。コロナ禍になってからは、新型コロナウイルス予防の一環として帰宅と同時に鍵の部分をアルコール消毒していました。しかし鍵に直接触れずに施錠できるようになったので、帰宅後は自分の手を洗うだけでよくなったのです。わずかな手間ですが、なくなってみるととても快適でした。

●既存のドアに両面テープで貼るだけ。簡単に設置できるのも魅力

スマートロックを設置

ドア本体を取り替えるのは大事ですし、ドライバーなどの器具を使うのも面倒…。その点、Qrio Lockは両面テープでドアに貼りつけるだけでよく、設置がとても簡単でした。両面テープで貼りつけるだけというと強度が気になるかもしれませんが、少なくともわが家では9か月たった今も一度も剥がれていません。
電池の交換も1年に1回程度でOK。交換時期が近づいたらアプリ上に表示がされるので、うっかり交換し忘れて家に入れなくなってしまうこともありません。

9か月使ってみて、誤作動やその他不便に感じる点はほとんどありません。以前のように鍵を持ち歩く生活には、もう戻れないかも…!