●妻に拒否された夫。ついに限界がきた

そんなある日、「自分は性欲がある方だから、あんまりそういう態度を取られるとつらい」という夫から突然の告白。
結婚前から頻度が少なく、夫が淡白なことがレスの原因だと思っていたので、本人がそういう風に思っていたことにびっくりしました。

●普通ならコソっと浮気しちゃうだろうな

話し合い
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私自身は、それほど性欲はない方で、セックスがなくても仲よくしていられるなら全然問題がないくらいに思っていました。とくに産後は体も限界だし、ホルモンバランスも大きく崩れていて、極端にイラっとした雰囲気を出したりしていた自覚も。夫に心境を打ち明けられたときは、すごく反省しました。

夫「あまり強くは言いたくないけれど、このままじゃ、そういうお店にいこうかなって考えちゃうよ…」

そう言われて、ハッとしました。自分はなくても大丈夫だからって相手もそうだとは限らないんだと。

それに、普通だったらそんなこと、いちいち妻に言わないでコソっとお店を利用しちゃうような場面かもしれないのに、ちゃんと私に気持ちを伝えてくれた夫のまっすぐさがとても愛しくなりました。

●子どもが生まれてから変化していった「夫婦愛」

夫婦愛

子どもが生まれるとどうしても愛情の重心が、夫から子どもへ移ってしまい、セックスしたいという気持ちになりづらい状況に陥りがちです。でもうちの場合は、夫がストレートに私へ本音を伝えてくれたので、産後から半年という比較的早いタイミングで夫婦生活が復活しました。
夫のためにと思っていざ行為に及んでみたら、こういうコミュニケーションって大切だったんだなと痛感。

●時間が解決する問題もある

あれから1年が過ぎ、夫と義理の両親はなんとか和解。保育園へ通い出した娘に、おじいちゃん、おばあちゃんを会わせてあげることがやっと叶いました。

義理の兄夫婦からも謝りたいと言われているのですが、夫はまだ気持ちの整理がついていない様子。でもいつか時間が解決してくれればいいなと思っています。

80歳を過ぎた私の祖母からは「弟や妹をつくってやんないとかわいそうだ。もうひとり生みなさいよ」などと、ストレートに言われることがあるのですが、レスを早めに解決できたから、私も気持ちに余裕があって笑って受け止めることができています。

もしもあのとき、夫が私に気持ちを話してくれなかったら、私はもう一生なくてもいいかな、くらい思っていたかもしれません。レスが長期化したり、不倫へと走られたりしていたら、思い出せなかったかもしれない夫への愛。取り返しがつかないことになっていたかもしれない夫婦関係。
気持ちを打ち明けてきてくれた夫への愛を忘れないように、できるときにはなるべく夫と二人の時間をつくりたいと思っています。

 

セックスレスが解消した由紀さんの場合は今回で完結です! 次回は2/4、夫に嫌悪感を抱いてしまう博美さんの場合をお送りします。お楽しみに!

 

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