●試してみたけれど、じつはNGだった掃除や片づけ
試してみたけれど、あまり効果がなかった掃除や片づけもありました。
・窓をあけるだけ
・カビた場所をゴシゴシ強く擦る、長時間のお掃除
・外出から戻ったら、靴や服をすぐ片づける
カビ対策では、空気は循環させないと意味がありません。カビた場所をゴシゴシ擦ると傷ができて汚れが余計にたまりやすいです。また、カビ取り剤を使っての長時間の掃除は体にもよくありません。無意識にやっていた帰宅後の靴や服の片づけは、汗などの湿気を吸ったものをそのまま収納することになり、クローゼットや靴箱の湿気を増やしていました。
●「効果あり!」な結露&カビ対策
すべての画像を見る(全6枚)団地暮らしでも工夫次第で、結露&カビの発生をかなり抑えることはできました。私がやっている対策は
・複数の窓をあけてまめに空気を入れ替え、途中のドアもあけはなす
・壁から数cm程度隙間をあけて、家具などを設置する
・ソファやカーペットを敷きっぱなしにない(私は捨てました)
・クローゼットや玄関、靴箱に除湿剤をおき、つめ込みすぎない
・クローゼットは定期的に扉をあけて、サーキュレーターで空気を循環させる
・外出後の靴や服は、1時間以上たってから収納する
これ以外にも、そもそもの持ちものを減らす、日頃からちょこちょこ掃除しておく、といったことも心がけています。
●結露&カビとの戦いは長期戦。楽しみつつ改善していきたい
「古い団地は湿気が多い」は本当です。とくに1階はその傾向が強いのでご注意を。
団地に引っ越してからソファーやカーペットは捨て、ものをなるべく少なくした生活を目指し始めたのは結露、カビが発生しやすい環境であることも一因です。なるべく掃除はしたくないズボラ人間なので、持たないのがいちばんの対策。
団地に住む限り続く結露&カビとの終わりなき戦い、この冬は結露対策と暖房代節約の一石二鳥を狙って、北窓のカーテンを外して断熱シートを貼ります。これでカーテンの黒カビポツポツ問題が解消されるはず。
結露&カビ問題は団地暮らしのデメリットではありますが、工夫が功を奏したときのよろこび、達成感はかなりなもの。楽しみながら団地生活を快適に改善しています。
『54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし』(扶桑社)では、団地暮らしのメリット・デメリットや、年金生活の予習としての月12万円生活、お楽しみも大切にする食費節約のコツといったアイデアをたっぷり紹介しています。
さらには、老後の不安やおひとりさまの不安を解消するためのお金の備え方や、困りごとや気持ちを整理する「じぶん会議」のやり方、介護士だからこそ分かった高齢の親との付き合い方なども収録。これからの暮らしを豊かにするためのヒントが詰まった一冊です。