まつげの根元に生息する「まつげダニ」をご存知ですか?
汚れたまつげやまぶたがばい菌に感染し、そのばい菌を餌にするというまつげダニについて、羽根木の森アイクリニック・井上佐智子院長に詳しく伺いました。
まつげダニに注意!強いかゆみ、ドライアイの原因にも
●まつげダニの症状は?
まつげダニとは、まつげの根元に生息するダニの一種。
「目のフチがかゆい、目が渇く(ドライアイ)、目がゴロゴロするなどの違和感や不快感が長引き、目薬などを投与しても症状が続く場合は、まつげダニを疑ったほうがいいかもしれません」と井上先生。
●まつげダニが付きやすい人って?
「根元からマスカラを塗ったりインラインを引いたりとアイメイクの濃い人や、メイク落としが不十分な人は、汚れた状態のまつげやまぶたがばい菌感染を起こし、そこにばい菌を餌にするダニが集まってしまうので要注意。逆にアイメイクをしない人も、顔を洗うときに目をしっかり洗わないケースが多いため、汚れがたまってまつげダニがついてしまうことが」
ちなみに、お年寄りや男性も発症することが。メイクをしない男性は目をしっかり洗う習慣があまりないので、目の不快症状が続くと思ったらじつはまつげダニだった…ということが意外に多いそう。
「まつげダニが増えると、脂を分泌する腺がつまり涙液が蒸発しやすくなり、それがドライアイをはじめとした不快症状の原因に。治療となると大変なので、とにかく予防が肝心です」
●まつげダニの予防法&治療法は?
予防法は、洗顔の際に目をしっかり洗うこと。
「アイメイクリムーバーなどでメイクをしっかり落とすことに加え、目元専用のクレンジング料である“アイシャンプー”を使い、目を清潔に保ちましょう」
アイシャンプーは専門のクリニックかネットショップで購入可能なので、ぜひ日常的に使いましょう。まつげダニには治療法がなく、アイシャンプーでダニを落とし清潔にすることが対処法になるので、やはり予防が大事です。
「汚れがたまりやすいまつげエクステやつけまつげはダニ予防の観点からするとよくないので、まつげパーマのほうがおすすめ。まつげが上がるので際も洗いやすくなります」