●50代は新しいことの“始めどき”

人形の後ろ姿
書籍の表紙にもなった人形に編んだセーター
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三國さんは今年51歳。50歳を過ぎた今、毎日がとても楽しいと顔を輝かせます。

「若い頃、特に子どもを育てているときは、自分がどんな生活をしたいか選びたくても選べないことが多いですよね。

それが50歳くらいになると、割と自分のペースで生活をつくり直すことができるようになって、今の生活も楽しいし、これからのことを考えるのもとても楽しい。何もかも自分の思うようにならないにしても、若いころとは違うゆとりみたいなものが出てきますからね。小さな頃から今までを振り返っても、100パーセント自由なことなんてなかったわけだし、それでも都合つけながらやりたいことをやる、しぶとさが身についたということかな、と思います。

新しいことをしてみたいな、と思います。私はもともと、運動と仕事はセットで習慣づいているんですが、何かもう一つ、例えばダンスとか、新しい運動を身につけてみたい」

読者にも、ぜひ一歩踏み出す喜びを味わってほしいと強調します。

「わりと人生って、40代50代になると、コロコロコロ~っとだんだん早くなっていくんですよ。そうしたら、体が思うように動くのは、もしかしてあと20年とか30年かもしれない。トライしないのはもったいないと思いませんか? 誰かに頭を下げてでも自分がやりたいことはやったほうがいいと思うんです」

自分がやりたいことって何だろう? 秋の夜長、自分の気持ちに耳を傾けるところから始めてみませんか。三國さんの初のエッセー『編めば編むほど私はわたしはわたしになっていった』(新潮社刊)は、三國さんの等身大の暮らしがつづられています。ぜひご一読くださいね。

編めば編むほどわたしはわたしになっていった

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