老後のお金に不安があるけれど、家計管理が苦手でなかなかお金を貯められない…といったお悩みはありませんか? 「無理な管理をしすぎなくても、日々の生活でお金が残る行動をすれば、貯金をすることができます」と話すのは、50歳から本格的にミニマムな暮らしをスタートさせた、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さん(現在60代)。ここでは、筆子さんがお金を残すために、日々の生活で意識してることを教えてもらいました。
お金を残すために、家計管理が苦手な人がまずすべきこと
家計簿つけや、数字の管理が苦手でも、日々の生活でお金が残る行動をすれば、もっと貯金できます。じつは私も、ゆるい家計管理しかしていません。でも、お金が残りやすい考え方と行動を心がけています。そのうちの5つを紹介しますね。
●1.自分の軸を打ち立てる
すべての画像を見る(全5枚)最初におすすめしたいのは、しっかりとした自分軸を持つことです。私たちは、自分が欲しいからというより、他人目線を気にして、買い物することがよくあります。
・仲間になりたいから同じものを買う
・差をつけたいから最新のものを一足早く買う
・センスのいい人に思われたいから、世間で流行っている商品を消費する
・お金があるところを見せつけたいから、背伸びしてたくさん買う
以上は、すべて、「他人が自分をどんなふうに見てくれるか」をコントロールするための買い物です。
そうではなく、自分が本当に欲しいもの、必要だと思うものを買ってください。私は自分にとって不要な、化粧品やヘアケア製品、美容院にはお金を使いません。
●2.理由なき買い物をやめる
買い物をする前に、買う理由を確認するクセをつけて、理由のない買い物(衝動買い)を減らします。
たとえば、来月の社内イベントに必要だから、孫へのクリスマスプレゼントとして、など。その理由が正しいかどうかはあまり関係ありません。自分が納得できるかどうかがポイントです。
人間は感情の生き物なので、衝動買いをゼロにすることはできません。しかし、毎回、それを買う理由を考えると、確実に、気分による買い物が減ります。
理由を考える習慣をつけるために、欲しいと思ったときに、すぐに買うのはやめましょう。スマホのメモ帳やアナログのノートに日付と欲しいものを書いておき、最低でも3日待ってから買ってみては? 私は30日間は待つようにしています。
「欲しい!」と思ったその瞬間は、すごく欲しくても、時間をおくと、もっと冷静に判断できますよ。
●3.少額だがコンスタントな出費に注意
毎日・毎月のように支払っている小さな出費に気をつけてください。ラテマネーと呼ばれる出費です。金額が小さいので、無意識にお金を使いますが、少額でも積もり積もれば、大きな出費になります。
たとえば、出勤途中に毎朝買うコーヒー、コンビニに行くたびに買う雑誌やおやつ、スマホゲームの課金、ネット通販を利用するたびに、送料無料にするために買う雑貨など。
このような買い物は、習慣になっているので、そこにお金を使うことに疑問を感じないものです。でも、本当に毎日、買う必要のあるものでしょうか?
日本では、カフェで勉強することが人気ですが、カフェに行けば、ドリンクを買わなければなりません。自分軸の話にも通じますが、ほかの人がカフェで勉強しているからといって、自分まですることはありません。
私は、家で勉強をするほうが好きだし(そもそも、外食はしない)、家で勉強できない事情があるときは図書館を利用します。