●誕生日はひとり温泉旅館でお祝い
すべての画像を見る(全4枚)今年59歳になりました。「誕生日をひとりで過ごす」なんて寂しさの極みに思われるかもしれませんが、そんなことはありません。私はそのときの自分が、「何をしたいか」を自分に聞いてみてそれを実践しているだけ。この数年、とても満たされた気持ちになっています。
今年は、ちょっとぜいたくに温泉旅館に自分をご招待。何度かお世話になっているお気に入りのお宿でおもてなし力も抜群です。「あぁ自分を大事にしてもらっているなぁ」と感じ、とてもリラックスができましたし、「今日までがんばってきたなぁ、自分」と労わってあげることができました。
たまには家族をおいて自分だけ贅沢をしてみる。誕生日はそれにもってこいの一日です。「ひとり祝い」されてみませんか。
●夜更けにひとりで懐かしい映画を鑑賞
週末は好きなビデオをひとりで観る。フリーランサーなので、やることはいくらでもあって仕事とプライベートの境目がありません。だからこそ意識して休みの「きっかけ」をつくっています。それがビデオ鑑賞です。
わが家にはテレビがないので、ノートPCを使っています。夜も更けて、静かな時間を味わいたいときには自分の部屋でのんびりと観ます。ドアを閉めれば自分だけの世界です。
子育てで忙しかった頃は、映画を観にいく時間や経済的ゆとりもありませんでした。だからでしょうか。どうしても10年以上前の映画に目がいってしまいます。
メリル・ストリープとダイアン・キートンのファンで、二人の主演映画を何度も繰り返して観てしまいます。とくに主人公がおひとりさまの『恋するベーカリー』や『恋愛適齢期』『ロンドン、人生はじめます』などハートフルなコメディが好きです。なんだか、昔できなかったことを「ひとりの時間」を使ってプレイバックしているようです。
だらだらしたり、のんびりしたり、遊んだり、自分をもてなしたり、自分だけの時間だからこそ楽しめます。ノートとペンをもってカフェで頭の中を整理するのも「ひとり時間」にしかできないことです。だれとも共有はできないけれど、もうひとりの自分と共有してみてください。
自分への解像度があがって、自分とは何かがわかるきっかけにもなるかもしれませんよ。