●嫌な人とつき合うくらいなら孤独でもいい

「夫婦」「親子」と同様に役割に縛られるがゆえに、無理して関係を続けるべきではないのは友情関係においても同じです。

友達はとても大事なもので、配偶者には見せたくないような面でも受け止めてくれます。いい距離感を持てている友人であれば、それは一生モノのおつき合いをするべきでしょう。整理すべきなのは、これまで惰性やしがらみでつき合っていた人たちです。

たとえば、仕事の上で業務を円滑にするために友達のような関係を築いていた人や、ママ友のように子どもがいたからこそ仲良くしなければならなかった人たちと、老いてからも無理につき合う必要はありません(もっとも、そのような関係は自然と切れていくものではありますが…)。

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まず、大前提としては、老後も誰かとの人づき合いを維持するに越したことはありません。心身共に老化予防になりますし、メンタル面にもよい影響が多いといえます。ただし、義務感で仕方なくつき合っていたような人がいるのであれば、逆にストレスやうつ病の原因になりえます。

自分にとって余計な人間関係は維持しなくてよいのです。昔の上司や先輩とのつき合いを続けている人も多いかもしれませんが、昔と違い、そこには金銭が発生しません。ときがたってみれば友情関係も生まれているかもしれませんが、そうでない場合、無理してつき合う必要はありません。

ストレスを感じる人間関係ならばつき合いを控え、新たな人間関係を開拓するほうが、人生は幸福に生きられます。

●孤独は避けるべきものではない

孤独が避けるべきものだと思うのは、ある種、私たちの勝手な価値観だと思います。

多くの人は、周囲から人が離れて、自分が孤独になったとき、「これはいけないことではないか」と思いがちです。でも、周囲の人間関係がなくなったとたんに、スカっとさわやかな気持ちになって、自分の人生と向き合い始める方もいます。

孤独になれば周囲からいろいろ言われる機会も減るので、いよいよ第二の人生として自分の人生を謳歌し始めるケースもあるようです。「人と仲良くしなければならない」「うかつなことを言わないように、周囲の人に合わせなければならない」というのは、ある種、我々の勝手な思い込みなのかもしれません。

また、60代以降は「性格の先鋭化」が顕著になります。「じつはひとりのほうが気楽だった」という人は、もっとひとりを好むようになります。だからこそ、60代以降の人間関係は「したい人だけすればいい」と思います。人とコミュニケーションをとると疲れてしまうならば、無理する必要はないのです。

 

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