●古泉さんオリジナル描写の「桃太郎」で寝かしつけ

ぽん子ちゃんは寝つきがあまりよくありません。テレビをきって部屋を真っ暗にすると、しくしく泣き出すときがあります。
「おはなしして~」
「いいよ。じゃあ桃太郎のお話するよ」

涙目でお話をねだるぽん子
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昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました、と普通に話すとあっという間に終わってしまいます。なるべくゆっくり話すようにして、しかもおばあさんが川で洗濯をしている描写を詳細に語るなどします。

「おばあさんは川に洗濯に行きました。家から川はすごく離れているので、洗濯ものを二人分持って歩くのは大変です。足が痛いので時々道の横の石に座って山の向こうを眺めます。おじいさんは今頃芝刈りをしているのかな。熊に追いかけられていないだろうか。お弁当のおにぎりは梅干しだったけど、おいしくたべてくれたかな」

 

道に座るおばあさん

川の上流から桃が流れてくるところも、けっこうな見せ場です。水におばあさんが入って行って、流されないように踏ん張りながら巨大な桃を受け止めてなんとかがんばって岸に桃を運びます。

そのように余計な描写をたくさん入れます。桃太郎が赤ん坊から大きくなって鬼が島に行く展開が早すぎるので、小学生くらいになったら町に出て、子どもたちと相撲を取ってだんだん強くなっていく様子を入れます。

こんな余計な話を入れてばかりいるので、何度か話していてもいまだに鬼が島にたどり着いていないし、犬も猿もキジも出てきていません。

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