災害直後の危機から身を守るテクニック
次に、実際に災害が起こってしまったとき、自分の身を守るために知っておきたいことを紹介します。
●地震で家屋が倒壊しそうなとき
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地震発生! となったら、まずは頑丈なテーブルの下に入って身を守ること。近くに丈夫なテーブルがない、という場合は、タンスに壁などが倒れかかったりしてできる空間「三角地帯」ができそうな部分に逃げ込みましょう。実際に、2017年のメキシコ中部地震では、この三角地帯に逃げた人の生存率が高かったことが証明されていると言います。
●地震でエレベーターに閉じ込められそうになったとき
エレベーターの中で地震に遇ったら、すべての階のボタンを押します。 新型のエレベーターであれば最寄りの階に自動停止しますが、旧機種にはその機能がないこともあるからです。閉じ込められた場合は、慌てずに非常用呼び出しボタンやインターホンを押す、壁をたたくなどして外部へ連絡しましょう。
●洪水で床下浸水しそうなとき
川が氾濫するなどした場合は、家屋が浸水する前に家を出て、安全な場所へ避難するのが大前提です。すでに浸水してしまっている場合は無理に避難しようとせず、戸建てなら2階以上に、マンションなら上の階へと「垂直避難」して救助を待ったほうがいいでしょう。膝のあたり=50センチメートルくらいの水かさでも流されてしまう危険があります。
●日頃から、あらゆる災害に備えておくことが大切
命の危険は、自然災害だけではありません。ミサイルが飛んできたらどこに避難するべきか、テロの現場に遭遇してしまった…など、なにが起こるかわかりません。70年以上平和が続く日本では、こういう情報がほとんど配信されていないので、貴重な情報源になるのではないでしょうか。現場を実際に見ている自衛隊の方々たちだからこそ伝えられる『災害・有事を生き残る! 自衛隊防災サバイバル術』(扶桑社刊)をぜひチェックしてみてくださいね。