ペットの柴犬の写真をツイッターに投稿し続け、その自然体のかわいさが人気となっている@inu_10kg。ESSEonlineでは、飼い主で写真家の北田瑞絵さんが、「犬」と家族の日々をつづっていきます。第51回は「0歳の犬」を思い出の写真とともに振り返ります。

◆前回のお話はコチラから◆

犬がうちにやってきて8周年の祝祭。そして9年目に祈りを寄せて

ペットの柴犬の写真をツイッターに投稿し続け、その自然体のかわいさが人気となっている@inu_10kg。ESSEonl…

犬とのかけがえのない日々を「写真」で思い返す

inubot回覧板は公開している日記のようなもので、時として忘備録になる。たとえば昨年のバースデーケーキはどんなだったか、昨秋はなにをして過ごしたか…知りたいときにinubot回覧板を読み返す。

2014年8月16日の犬
2014年8月16日
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ふと、連載が始まるまでの出来事を文章で残していないのに気づいた。犬がうちにやってきたときや命名するまでの数日間は書いたが、幼少期の日常的な部分は未だ記していない。

写真や日記は記憶を辿る道しるべになる。だからこそ一度うちにやってきてから一年間の日常をアルバムのページを捲りながら記そうと思う。

ちいさいときの犬

犬がやってきた頃の写真を見返すと「こんなに小っちゃかったん!」と毎度びっくりする。子犬の時間はあっという間で気づくと一回りと大きくなっていた。

小さかった時の犬2

個人的見解だが、柴犬の幼少期はタヌキ顔とキツネ顔に分かれる。犬は面長でマズルがシュッと伸びていてキツネ顔だった。

それは春に生まれて夏に家にやってきて…ちょうど毛並みが夏仕様でほっそりしていたのもあるかしら。秋が過ぎて冬がやってくる頃には生え揃った冬毛でまるっとしていた。

2015年1月24日の犬
2015年1月24日

犬はうちに来た頃にはすでにトイレの仕方を覚えていて、シートを敷いておくとそこでしてくれた。ただシートの上でトイレをすると覚えていたので散歩に行きはじめても、出先で小ができても大はできず、もよおしたら家に向かって走った。環境が変わるって大変。

(2014年9月7日)のいぬ
2014年9月7日

でも少しずつ慣れてきて外でもできるようになって、散歩の距離も伸びていった。いろんな散歩コースが増えていった。

犬

まだ犬が1歳になってない頃に、家にやってきた親戚が犬の四肢を見て「どえらい筋肉質やなぁ!」と驚いていた。母は「瑞絵がよく散歩してるから」と言っていた。とはいえ犬の平均的な散歩だが…まあ親バカ承知のうえだが引き締まってスタイルがいい犬です。

2015年1月18日12時45分 ひとりでに穴を掘っていた
2015年1月18日12時45分 ひとりでに穴を掘っていた

正直なところ最初は犬であっても他者の排泄物を片づけるのに「やれないまでもないしやらないといけないが少し嫌だな~」と感じていた。ただこれも犬が出先でトイレができるようになるのと同じで慣れである。いつしか抵抗感なんて消えて気にならなくなった。なんとも不思議な変身。他者と居ると思いもよらぬ自分に出会えるのも犬が教えてくれた。

(2014年9月8日13時55分)の犬
2014年9月8日13時55分
(2015年6月28日11時2分)
2015年6月28日11時2分

当時を母と振り返っていたら、0歳の犬はご飯をなかなか食べなくてペットショップで購入した粉ミルクをかけていたのを思い出した。私が忘れてしまっている部分は母が補填してくれる。

「お母さんの中で犬がちっちゃい頃、よく覚えてる光景ってある?」と勇気を出して尋ねてみた。

2015年4月5日11時38分 0歳の頃よくカメラのストラップを噛みにきた
2015年4月5日11時38分 0歳の頃よくカメラのストラップを噛みにきた
犬