毎日の暮らしに花があると、ちょっとした幸せを感じることができます。
花やガーデニングが身近な国・イギリスで暮らすライターのボッティング大田朋子さんに、お金をかけずにさりげなく楽しむ、花のある暮らしについて教えてもらいました。
部屋が暗くなりがちな季節だからこそ、お金や手間をかけずにお花を楽しもう
空の色が暗くなる秋から冬の季節は、家に花を飾るようにしています。
イギリスの冬の空は本当に暗い! なので家に花を飾って、気持ちを明るくするという家庭が多いんです。
子どもが学校の授業でつくった一輪挿しを使って、リビングの窓際に花を飾りました。
私の場合、花ビンを買いそろえたり花屋さんに行くとなると続かないので、ジャムやプリンのあきビンやティーカップ、小皿、キャンドル立て、水やりで使うじょうろ、ワインのあきビンなど、家にあるものを花ビンに。
お花もウォーキングに行ったときに摘んだ野草や、庭の野生の花で、気軽に楽しむようにしています。
わが家の飾り方のルールはひとつだけ。「子どもの手が届かない、でも目線が届く場所に小分けに飾る」です。
食卓に大輪の花を入れた大きな花ビンを置くのもかっこよくて憧れるのですが、子どもが小さいうちは倒されてしまう心配があって、現実的ではないですよね。
そこで子どもの手が届かない場所を選んで小分けにして置くことで、安全に花のある生活を楽しんでいます。
リビングルームや階段の窓辺、洗面台の奥、壁などがわが家の安全地帯。
それとバスルームには、ローズマリーやラベンダーなどのハーブを切ってコップに入れて置いたり、季節の葉っぱを壁につるしています。
ハーブは、イギリスで古くから親しまれている植物。飾っているハーブは、そのままお風呂に入れる楽しみも!
お風呂場や洗面所にハーブを飾ると、入浴タイムがいい香りになっていやされます。
なんてことないモミジも、壁につるすといい雰囲気に。
野花だけでしっくりこないときは、ブローチやキャンドル、コースター、フォトフレームなど家にある小物や雑貨と組み合わせ、おもしろ味をつくるようにしています。
花が小さくてなんだかさみしいかも、というときに使えるテクニックです。
台所のコーナーには、子どもが摘んできた花をコップに入れています。
寒くなって家にいる時間が増える今からの季節こそ、花がある生活を楽しみましょう。