足腰に負担をかける硬い素材の仕上げは避ける
すべての画像を見る(全7枚)犬種にもよりますが、基本的にはコンクリートなどの固い素材は足腰に負担がかるため、おすすめできません。蓄熱性もあるため、夏場の高温にも注意が必要です。やけどはもちろん、近年脅威になっている熱中症が、愛犬にも襲いかかります。
では、具体的にどんな素材を選べばいいのでしょうか。素材別に見ていきましょう。
●天然芝
クッション性と放熱性の高さから、安心して気持ちよく走り回る庭にできます。ただし、掘り起こして地面がボコボコになってしまうことがあります。また、夏場の芝刈りや水やりも必要で、メンテナンスが飼い主さんのストレスになるかもしれません。
デメリットもありますが金額面では土に次いでお手頃なので、候補の1つに入れておきたい素材です。
●人工芝
人工芝もクッション性があり、さらに土や芝より掘り起こしづらいため人気です。
夏場の直射日光だと温度が急上昇するので、植栽やタープなどでの日陰づくりが必須になります。ただし、お手入れが最低限ですむので、おすすめの舗装材のひとつです。
●砂利
商品によっては角がとがっているのがあり、愛犬には危険があります。また、走り回ったり掘ったりする動きで散らばってしまうので、あまりおすすめできません。
とくに大型犬は体重で足が埋もれてしまい、足腰に大きな負担をかけてしまうことも。避けたほうがいいでしょう。
●タイル
タイルは筆者がよくおすすめしている素材のひとつです。ただ、普通のタイルは固く、滑りやすくおすすめできません。最近はペット専用タイルがありますので、こちらを検討してください。
水で洗い流せるメリットはタイルならでは。尿のにおい問題も、タイルであれば洗い流せるため安心です。もちろん、クッション性という面では芝や人工芝のほうが優れているので、走り回る部分は芝、窓から降りるテラス部分にタイルなど、用途に応じて使い分けるのがおすすめです。
注意点は人工芝と同様。夏場は温度が上がるので、日陰をつくる方法も同時に検討しましょう。
●リンクストーン
天然石(砂利)をウレタン樹脂で固めた素材です。耐久性・耐候性に優れ、豊富なカラーのなかからお気に入りを選べます。
オプションの滑り止め材も出ていますので、犬の歩行に安心です。さらに、ペットシルエットの商品を組み込むことで、愛犬家オリジナルのちょっとおしゃれなアプローチがつくれます。
解説したこと以外にも、つくる場所や金額、メンテナンスなど、さまざまなことを考慮する必要があります。愛犬と長く快適に過ごす庭づくりの参考に。