●自己呈示になりうる5つの特徴

パーティをする女性3人
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ではその「自己呈示」にはどういったものがあるのか? そちらを紹介していきましょう。1982年に発表されたジョーンズとピットマンの研究によると、自己呈示には5つの種類があるとされています。

(1) 取り入り(行き過ぎた自己呈示は八方美人)

相手に好感を持ってもらいたいときに行われます。行動としては親切にする、同調したりする、お世辞を言うなどがあります。

(2) 威嚇(行き過ぎた自己呈示は暴君)

相手に恐怖を与えたいときにやります。大声で怒鳴る人とかがそうですね。行動としては、怒る、脅すなどがあります。

(3) 自己宣伝(行き過ぎた自己呈示はナルシスト)

相手に有能だと思ってもらいたいときにやります。行動としては、自分の能力や実績を話したりします。割と事細かに説明したりしますので「自慢話」に聞こえたりもします。

(4) 示範(行き過ぎた自己呈示は優等生)

相手から尊敬を集めたいときにやります。行動としては、他人のために自分を犠牲にする、大儀のために行動するなどがあります。

(5) 哀願(行き過ぎた自己呈示はかまってちゃん)

相手から「かわいそう、気の毒だ」と言ってもらうためにやります。行動としては、自分を卑下する、援助を懇願するなどがあります。

 

この5つが行き過ぎると「八方美人」「暴君」「ナルシスト」「優等生」「かまってちゃん」になってしまいます。行き過ぎた自己呈示は、本来の自分とのギャップが大きければ大きいほど発生します。もし、人間関係がうまくいかないと感じているなら自分の自己呈示が行き過ぎていないかどうかをチェックし、適切な自己呈示を心がけてみてください。