●一見きちんとした写真でも実際は…

実際には、料理は時間をかければかけるほど、子どもがグズり挙句の果てには眠気が勝って食べずに眠られることもあったし、子どもと写真や料理の写真も、散らかされた部屋でものをかき分けたった一角だけきれいにし撮っていました。

適当ご飯写真
ある日ブログに掲載した「適当ご飯」の記事(ブログより引用)
すべての画像を見る(全7枚)

たとえば「適当」をアピールしたこの写真。寄って撮影していますがじつは…

散らかった部屋とご飯
上の写真を引きで撮影した様子。後日真実をブログに掲載

こんな部屋で撮影。適当といいつつ、散らかった部屋は切り取り画像はしっかり加工ずみです。自分がなりたい「ちゃんとしたお母さん像」に近づくために更新するSNSなんて、現実はそんなものだったのです。

 

「リアル子育て」を発信したら心もラクに

続けていくうちに嫌気がさした私は、ブログでリアルな子育てを発信してみました。

総菜と野菜
「もう無理…」だったある日のリアルご飯(総菜にほんの少しの野菜)。本当を発信することで、毎日にメリハリがつくように

初めは批判されると思いビクビクとしていましたが、悪いことばかりではなく
「安心した」
「がんばりすぎない育児の方がいい」
など、うれしい声もありました。

読者の方にいただいたお手紙では
「テレビで虐待のニュースを見て自分もそうなりそうで怖かったけど、菜月さんのブログを見てもっと手を抜いてお総菜に頼ったり、リラックスして子育てしようと気持ちが落ち着きがんばれています」
と言ってもらい、手を抜いたリアルな自分をさらけ出すことで自分自身が救われたことも。

以前、長女を自宅トイレで出産したエピソードをブログに書いた際にも批判の声がありましたが、
「ブログを読んでいたから急速に対応ができた」
「落ち着いて行動することができ無事出産することができた」
と、メッセージをもらうことがあり、間接的にでも命の誕生に関わることができたことが、本当にうれしく感じました。

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●正しい使い方をすればSNSは味方になる

私の場合はSNSの使い方を間違え、見栄をはったり人と比べてしまい苦しくなってしまったこともありましたが、リアルな子育てをつづることで共感や励まし、情報提供をしてもらい、子育ての孤独感が前ほどなくなりました。

キラキラした生活に憧れるときももちろんありますが、無理をしない暮らしの発信は苦しさもなく、SNSならではの人とのつながりが今の私の力になっています。

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