●今の自分は日本とアメリカのいいとこどり

與真司郎さん2
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また、アメリカでの生活で「褒めること」についても変化が。アメリカではなにかとズバッと指摘されることが多いようですが、褒めるときも爽快です。

褒められてイヤな人っていないと思うんです。だから、小さいことでもいいから褒めていく。たとえばアメリカで歩いていると、すれ違いざまにまったく知らない人に『そのシューズ、カッコイイね』って褒められたりするんですよ。これって日本ではなかなか考えられないですよね。けれど、そうやって気持ちをストレートに伝えるところはすごくいいな、って思います」

ただ、與さんもアメリカの文化、考え方のすべてが正解だと思っているわけではない、と言います。

「アメリカ人は自由すぎるところが合って、遅刻したり、いきなりドタキャンもされるし(笑)。でも、最近は慣れて、『時間ができたから本を読もう』なんてちょっと考え方の方向性を変えるようにしています。その友達と合わなければ離れればいい。無理して付き合う必要はないんですよね。

日本の考え方にもすばらしいところはたくさんあって、僕は今、アメリカと日本、両方のよいところを見られる環境にいます。なんとなく日本人は、本当にいい人が多いから人のことを先に考えてしまう。いいことでもあるんですけど、人に合わせすぎて自分の本当に幸せになれることはなんなんだろう、ってちゃんと自分と向き合える時間も必要ですよね」

●人に期待しすぎず、自分に期待する

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そして、人に合わせすぎないということに加えて、「期待をしすぎない」ということも大切です。

すべて自分完結で人生を送っていくと、結構なんでも許せるようになる。許せるようになったら人生ラクになって、僕自身も怒ることは本当に減りましたね。人には期待せずに自分に期待していく。『できそうにないけど、いや、俺ならできるでしょ!』という自分に対しての期待は絶対に必要です。でも、相手に期待しすぎちゃうと、『なんでやってくれないんだ!』って腹が立っちゃう。そのイライラしている時間も面倒くさいですよね」

人に期待するのをやめると、他人に対する感じ方も変わる。そして、「過去と他人は変えられないので、自分と未来を変えるしかない」と與さんは言います。人に対するハードルを下げることで、毎日の感じ方も変わってくるのかもしれません。

「自分で幸せのハードルを下げながら、小さいことでも幸せを感じられるようにしていく。外が晴れていて、散歩をするだけでも幸せだと感じる。犬の映像を観るだけでも幸せだと感じる。そうやって自分の幸せをどんどん増やしていく。大きなことはしなくいていいんです。人に合わせないこと、人が幸せだと思っているものを自分の幸せだと思わないこと。それは絶対に違うから」