●科学論争に疲れて、錬金術にのめりこむ…

錬金術師
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そんな苛烈なニュートンの性格を表すエピソードをもうひとつ。「フックの法則」を見つけた科学者であるロバート・フックとも、ニュートンは大ゲンカ。

意見の対立の種となったのは、万有引力の法則はどちらのアイデアかという点や、「光は波か粒子か」という科学的論争など、ひとつではありませんでした。

ただ、当時王立協会の重鎮だったフックは科学界に強い影響力を持っていたので、周囲の人たちはフックの意見を支持し、ニュートンは劣勢に。そのショックからか一時期方向転換して錬金術にのめりこんだりしました。

●憎きフックの死後、実験装置や肖像画を捨てまくる!?

ところが、フックの死後、風向きは一変します。万有引力の法則が評価されたニュートンが王立協会の会長に就任すると、憎きフックの実験装置や肖像画などを全部捨ててしまったといわれています! そのためか、現代にはフックの肖像画が伝わっていません。

異なる説を主張し合うことは科学の発展のためにはよいことですが、対立した恨みで相手の死後にその功績を全部消し去ろうとして肖像画や実験装置まで捨ててしまったとしたら、さすがにやりすぎですね!

歴史に残る大発見をしたニュートンですが、じつはかなり大人げない人物だったというのは、おもしろい話ですね。

 

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