親が友達を選ぶのはアリ?子どもを守ることと過保護のバランス

大きなケガや事故、深刻ないじめにつながる前に、親が対処できることとは?

ここからは、子ども同士のトラブルの末、友達との距離を置くようにアドバイスしたというエピソードをご紹介します。

●真冬の池に突き落とされても親は知らん顔…

遊び
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「放課後に預けられている祖母の家がわが家に近いらしく、ほかの学校の2学年年下の男の子がよく遊びの誘いに来ていました。しかし遊びの延長で乱暴な言葉を吐いたり、石を投げつけてきたりということが多々発生。息子も嫌がっていたので、断るように。ところがある冬、息子がほかの子と遊んだときにその子も混ざってきたそう。その子に押されて池に落とされびしょ濡れで帰ってきました。その子が親にちゃんと伝えていたのかは分からず、親が関わらないなら今後危ないことがありそうなので、その子と遊ぶのを禁止にしました。息子も賛成で、その子には、『お母さんにもう遊ぶなって言われたからもう遊ばない』と伝えたそう。『分かった。ごめんね』と言ってきたそうで、それからはその子を見なくなりました」(東京都・42歳)

●叱らない方針のママ。子どもはわがまま放題で暴力まで…

「近所の女の子のママが、自分の子どもを叱りません。そのため、わがまま放題で自分の思いどおりにならないと泣きわめいたり暴力を振るったりすることがありました。突き飛ばされてアスファルトにひっくり返ったり、ボールをぶつけられた子もいました。危険だし、影響を受けてしまうのが心配でした。わが子には、会ってもその子と関わらないようにきつく言って聞かせ続けました」(埼玉県・37歳)

常識の範囲やしつけは家庭ごとに価値観が違うので、口出しはしにくいもの。しかし、自分の子どもが大きなケガをさせられてからでは遅いですものね。このケースでは、お子さんたちも成長し、最近では相手の子もやっと少し激昂することが減ったそう。しかし、いまだに警戒はしているといいます。

●いじめられたと嘘をついた近所の子ども

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「男の子のグループでよくつるんでいる子たちがいます。ケガもしょっちゅうで、泣いて帰ってくることがあってもそれはお互い様、仕方がないと思っていました。がある日の朝、7時半ごろピンポーンとインターフォンが鳴り、出てみるとその同級生の中の1人の親でした。言い分を聞くと、昨日の学校帰りに子どもがウチの子にいじめられた、ランドセルをつかまれて放り投げられた、と言う内容でした。
普段から学校帰りにウチの近所で遊んで帰っていて、しょっちゅうランドセルも自ら放り投げている感じでしたし、一方的に言い分を聞かされ帰っていかれて、本当によくわからなかったです」(岐阜県・43歳)

この方が、学校の先生にも間に入ってもらって話し合いをしたところ、子ども同士のいざこざ自体は、結局そんなに大した内容でもなかったらしく、余計に相手の親の対応に悩まされたといいます。
「あまり言ってはいけないと思いましたが、ちょっと子どもに距離を置くように言ってしまいました。」

親同士がつき合いにくいからといって、子どもの交流を制限するのはよくありませんが、トラブルの芽を事前につみ取っておくこともときには必要かもしれませんね。