中学生以降:リビング学習は卒業して「子ども部屋」を!
子どもが中学生以降になると、思春期にさしかかります。また勉強も難しくなるため学習に集中できる環境が大切です。そのため、リビング学習は卒業して「子ども部屋」をつくってあげましょう。
この「子ども部屋」の部屋割り方法ですが、大きく2つの方法があります。
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ひとつは図のように、男女性別に部屋割りする方法です。
たとえばこちらのご家族の場合、男の子1人・女の子2人の兄弟姉妹なので、「子ども寝室」だった洋室を女の子2人の「子ども部屋」にします。そして「リビング学習部屋」だった場所を、男の子の「子ども部屋」として部屋割り変更します。
男の子の「子ども部屋」は、独立性を高めるため、LDとの間仕切りは突っ張り式でロールスクリーンの扉がついたものを使います。
夫婦の寝室やLDはそのままですので、比較的手軽に部屋割りの変更ができます。
リビング学習部屋だった場所につくった「子ども部屋」には、ロールスクリーンの扉がついた、天井と床に突っ張らせて設置できる間仕切りを設置します。
姉妹で使う「子ども部屋」は、勉強も就寝も姉妹共同です。
「子ども部屋」のもうひとつの部屋割り方法は、子どもひとり一人に「子ども部屋」をつくる方法です。
たとえばこちらの図のように、「子ども寝室」だった洋室を「夫婦の寝室」に。「夫婦の寝室」だった洋室を長女の「子ども部屋」として部屋割り変更します。また、ダイニングの位置を移動し「LD」のなかに長男と次女の「子ども部屋」をつくります。
この2人の部屋は、それぞれ3畳程度と、スペース的に余裕がないので、部屋の高さを有効に使う「ロフトベッド」を使用します。ベッドの下に学習机などを置けるため、狭いスペースでも子ども部屋を整えることができます。
間取りの制限上、長男の子ども部屋にはキッチンからしか入れない、次女の子ども部屋は、ほかの家族がバルコニーに出るときに、出入りされるなどのデメリットもあります。しかし、独立性が高いため、子どもに一人部屋を与えたいと考える場合は有効な方法です。
LDにつくる子ども部屋の間仕切りは、ロールスクリーンの扉がついた、天井と床に突っ張らせて簡易設置できる市販のものを使用します。
ロフトベッドを使った「子ども部屋」。ベッド下に、学習机や本棚を置くことができるため狭い空間を有効活用できます。
市販のロフトベッドは、長さが伸縮するタイプを使えば、狭い部屋でも上手におさまります。
このように狭いマンションでも、工夫次第で、3人の子ども部屋はつくれます。快適に暮らす部屋の使い方の参考にしてください。