●平面の上

カウンター
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床や壁の次に目立つのは、ダイニングテーブル、カウンター、ソファ、ベッドの上など、ある程度広さのある平面の上。高さ的にも、ついついものをちょい置きしてしまいがち。ここがスッキリしていると、視覚的ノイズが減ります。

「平らなスペースはどうしてもものを置いてしまいやすいです。郵便物や書類を1枚でも置くと、あっという間に山ができてしまいかねません。郵便受けにDMが入っていたら、即座に要・不要を判断して不要物はゴミ箱へ。そもそも、届いても中身を見たことがないDMやカタログは、面倒でも一度、送付停止の連絡をしておくと、日々の仕分けや処理など余計な作業をせずに済みます。オンラインで確認できるものは、紙の配布をストップしておくといいでしょう」

水平面だけでなく、棚の扉などの垂直面も見直しポイント。

「冷蔵庫の扉や側面に、お知らせの紙などをマグネットで貼っていませんか? 私もマグネットを集めてあれこれ貼っていた時期がありましたが、今は一掃し、とても快適です。ものをくっつけないほうが冷蔵庫のあけ閉めもしやすいですよ」

 

●家具の上

家具の上

最後の難所は、タンスや本箱、チェストなどの家具の上。ここも高さ的に“ちょい置き”しやすく、ものがどんどんたまっていきます。

「家具の上は、本来ものを置くところではありません。ここにあるものは、いわばはみ出しているものなので、取り去って収納スペースの中に入れてください。入りきらないときは中身の厳選を。

家具の上にものを置いてしまうと、壁の余白が少なくなるし、ランダムな形でものが増殖するので、とても目障りです。ここも積み重ねに注意してください」

家具の上だけではなく、どんな場所にも、ものを積み重ねるべきではないと、筆子さんは強調します。

「取り出しにくく、戻しにくい上、上に積んだものがふとした拍子に落ちてきます。そもそも、そこに置いたまま放置しているから積み重なってしまうのです。ということは、山になっているものは普段使わないもの。捨ててしまっても問題ないかもしれません」

 

ここでは、「置きすぎをやめるとすっきりする場所」を5つご紹介しましたが、いかがでしょうか。

「心地いい部屋をつくるためには、視覚的なノイズを減らすこと。そのためにもっとも手っ取り早いのは、ものを減らすことです」と筆子さんは話します。

紹介した5箇所はものの置きすぎをやめることで、スッキリ感じられる即効性のある場所。早速、今日から1つずつ減らしていきませんか?

筆子さんの書籍『本当に心地いい部屋』(大和書房)には、ここで紹介した以外にも居心地のいい部屋をつくるためのポイントが満載。ぜひチェックしてみてくださいね。

本当に心地いい部屋:ものが少ないからくつろげる、満たされるから帰りたくなる

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