大改正ポイント2 働きながら受け取る年金が毎年増える

<ココが変わる!>

・65歳以降も厚生年金に加入して働くと毎年、年金額がUP!

 

●65歳以降、在職中の年金が毎年見直されて増える

在職定時改定のしくみ
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国民年金に加入できるのは60歳までですが、厚生年金は70歳まで加入可能。加入期間に応じて年金額が増えます。ただし、改正前は、65歳以上で老齢厚生年金を受給しながら厚生年金に加入して働いても、退職するか、70歳になるまで年金額は見直されませんでした。
改正後は、在職中に払う厚生年金保険料を加味したうえで、毎年1回、年金額が改定されます。つまり厚生年金に加入して働くと、受給中の年金が1年ごとに増えるので、長く働くメリットが増すというわけです。

大改正ポイント3 年金を受給しながら働きやすくなる

<ココが変わる!>

・60~64歳で月収+年金月額が47万円までなら、年金を全額受け取れる

 

●60代前半で働いたときの年金減額のボーダーラインが上がる

BEFORE AFTER

働きながら受け取る老齢厚生年金のことを「在職老齢年金」といいます。在職老齢年金の月額と月収の合計額が一定額を超えた場合には、年金額が減額されます。
改正前は、60~64歳では、年金月額と月収の合計額の上限が28万円でしたが、改正後は47万円に引き上げられました。これまでは年金が減額されないように月収を抑えて働くケースもありましたが、改正後はその心配が軽減することに。ちなみに、65歳以上の上限額については変更がなく、改正前と同じ47万円です。

※老後の年金を受け取る際は、国民年金は「老齢基礎年金」、厚生年金は「老齢厚生年金」といいます。

 

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