玄関に近づくだけでカギを解除できたり、家族でカギを共有したりできるスマートロック。遠隔操作ができる機能もあり、あとづけが可能なので、防犯の面からも採用する家庭が増えています。とはいえ、使いこなせるか不安に思う人も。そこで、レンタルサービスを活用したという、日刊住まいライターが、そのサービスと、スマートロックの実力をレポートします。レンタルでお試ししてから購入、という手もあるかも。

玄関にスマートロックを使用
玄関に取りつけたスマートロック。スマホを使ってハンズフリーで施錠、解錠ができる
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小さな子を抱っこして重い荷物…カギの開け閉めが大変!

筆者の家族は、夫婦と子ども1人の3人。中古マンションを購入し、リフォームした住まいで暮らしています。

スマートロックは、あとづけできて工事も不要。ほとんどのドアに取りつけ可能だと知り、入居時から導入したいと思っていましたが、購入にまでは至りませんでした。

しかし子どもが生まれ、0歳の子を抱っこしながら重い荷物を両手持ち、さらにカギを使って解錠することが大変で不便さを痛感。共働きのため、少しでも負担を減らせればとスマートロックの導入を決意しました。

 

まずはスマートロックを「レンティオ」でレンタル

レンティオから届いたスマートロック

スマートロックにもいろいろなメーカーの商品があり、それぞれに特徴があります。

調べていくうちに、どれがよいのか、設置は問題なくできるのか、そもそもわが家で使いこなせるのか不安になりました。

そんなとき、「Qrio Lock(キュリオロック)」が「レンティオ」でレンタルできる情報を発見。レンティオでは、以下の条件でレンタルができることを知りました。

・14泊15日レンタルで税込み2000円&往復送料込み・保証有
・レンタル期間は延長可能(+200円/日)
・返す手間がかからず、プラス1万9000円でそのまま購入できる

もしそのまま購入したとしても、レンタル料と合わせて合計2万1000円。新品購入だと、公式価格で税込み2万5300円なので、金額面で大きく損をすることもありません。

筆者は、購入前に試したかったことに加え、手軽に試せそうなのでレンタルを決めました。

レンティオで借りる際の注意点としては、スマートロックに対応しているカギ穴かレンタル前にチェックしておくこと。そして、点検・クリーニングずみの、あくまで中古リユース品が届くということです。

 

ハンズフリー解錠が快適すぎる!想像以上の便利さ

外出時のスマートロック

実際の商品は想像よりサイズが大きめでしたが、シンプルなデザインなので筆者宅の玄関ドアにもなじみました。貼りつけるセットの両面テープも強力です。

取りつける際も、斜めにならないようにすること、電池交換するスペースを考えておくこと以外は、とくに気になることはありませんでした。

 

解錠中のアプリ画面

使用時は、スマートフォンに専用のアプリを入れます。

まず、使ってみて便利だったのは、オートロック機能とハンズフリー解錠。

オートロックはドアが閉まったらすぐ施錠されます。そして、ハンズフリー解錠は自宅から100m離れた場所から可能になります。自宅内にいて玄関に近づいたら、カギが開いてしまうという防犯上のトラブルを防ぐためです。

想定外だった点は、マンション敷地内の駐車場にあるクルマに荷物を取りに行ったときです。クルマの場所が玄関から100m以内だったため、ハンズフリー機能は作動せずオートロックでカギは閉まったまま。結局、スマホで解錠することに。

たまに、そのような場面もありますが、それでもハンズフリー解錠は想像以上の便利さでした。

そして、不安に思っていた、粘着した本体の落下、スマホやアプリなど通信の不具合、オートロックで締め出される心配もまったくありませんでした。

カギは使わなくてよくなりましたが、念のため私は持ち歩いています。

もし、「カギもスマホも置いたまま家を出てしまって、締め出されるのが心配」なら、オートロックを使わず、スマホやスマートウォッチで、そのつど施錠したらよいかなと思っています。