脱衣所にリネン棚をつくるデメリット
すべての画像を見る(全6枚)便利とはいえ、デメリットも。加えて、使い方によっては衛生面に懸念もあります。
●衣類への湿気の影響
やはり気になるのが湿気です。「水場の横に衣類を置いてカビないのか?」という心配はあります。
湿気防止として、わが家の場合は、窓を常に開けて換気をよくするように配慮。さらに「リネン棚には最低限の着替えだけを置く」という習慣に。着替えが長く置かれたままになることなく、次から次へと使われるようにしています。加えて、シーズン毎の入れ替えも徹底。季節外れの着替えは置かないように。
そのためか、湿ってしまった、カビてしまったという経験はありません。
●脱衣所に余分なスペースが必要
一般的な広さの脱衣所では、洗面台と洗濯機を置くだけでいっぱいになりがちです。小さな家で、着替えのための収納分だけ、脱衣所を広くしようとプランニングすると、ほかの部屋の間取りに影響が出てしまいます。バックヤード的な脱衣所に、余分な広さを割くことは、なかなかの勇気が必要です。
しかしながらわが家の場合、確保すべきスペースは「チェスト1つを置ける程度の広さ」で十分でした。4人家族でも、幅73cm×奥行40cmの5段のチェスト1つで十分たりています。
かりに、そこまでのスペースを確保できないとしても、多少でも着替えを常備できるスペースが脱衣所にあれば、各段に便利になると思います。
脱衣所にスペースを割くことは時短につながる
これまで説明した以外にも、さまざまなメリットがあります。
雨に打たれて帰宅したとき、泥だらけの子どもが帰宅したときなど、お風呂に直行したい場合にも「着替えを取りに行く手間がかからない便利さ」を実感できます。タオル1枚巻いて、階段を駆け上がる…なんてこともなくなります。
家づくりでは、LDKを広くすることに目が行きがち。脱衣所は極力節約したいスペースのひとつでしょう。でも、そこをあえて少しだけ広めに確保することで、圧倒的な便利さと時短家事をわが家では実現できました。たったチェスト1つ分の広さ! 必要なのはこれだけだったのです。
手ぶらでお風呂に直行できる生活を想像してみてください。毎日のことだからこそちょっとこだわりたい脱衣所のポイントでした。