日々の疲れを癒してくれる旅行。夏休みに向けていろいろと計画を練っているという方も多いのでは? 遠方の旅行ももちろん最高ですが、近場で少しぜいたくなお泊りをするのもいいですよね。そこで今回は、ライターの佐藤由香さんが、東京都・大手町にある「星のや東京」の50代女2人豪華旅をレポしてくれました!
50代のお泊り女子会。都会の真ん中で特別な1日を過ごす
「お泊り女子会でもしませんか?」。そう声をかけてくれたのは、20年来のお付き合いになるESSEonline編集部のOさん。
「いいですねぇ。最近旅行にも全然行ってないし、気分転換したいですね」、「思い切って豪華に行きますか。近場で!」と、大いに盛り上がったアラフィフ女2人組。向かったのは日本経済の中枢・大手町の一角に建つ『星のや東京』です。
●扉を開けた瞬間、日常から非日常へトリップ!
すべての画像を見る(全18枚)この宿のコンセプトは「塔の日本旅館」。縦の空間に旅館の要素を盛り込んだ現代的な日本旅館ということで、ビル街にありながらひっそりとした佇まいです。
大きな青森ヒバの扉を開けると、「お履き物はこちらでお脱ぎください」とにこやかに出迎えてくれたのが和服姿の案内人。
そう、この宿は全館がほぼ畳敷き。スリッパもないので、素足で畳の感触を楽しめるんです。「畳を歩くなんて久しぶり。気持ちいい~!」
脱いだ靴は竹で編んだ下駄箱に収められ、廊下の奥には季節の花をたっぷりと生けた縁台が。日常を忘れる雅な演出に、早くもワクワクが止まりません!
●茶事と発酵食材をテーマにした新感覚のアフタヌーンティー
到着して早々に案内されたのは、2階ロビーの奥にある畳の間。今年の4月15日から1日1組限定でアフタヌーンティーが体験できるという話を聞き、予約の段階で申し込んでおいたのです。
このアフタヌーンティーは英国式ではなく、茶事になぞらえたもの。
「江戸時代に武士の嗜みの一つであった茶の湯と、免疫力を高めるといわれる発酵食品とフレンチの融合をアフタヌーンティーで表現しました」と、スタッフの説明を受け、ドキドキしながら待つこと数分。
目の前に置かれたお重は、3センチほどの小さな小さな点心と洋菓子がずらりと並び、まるで工芸品のよう。「すごい! きれい!」
あまりの超絶技巧な品々に、思わずスマホで激写! インスタ映えなんて言葉では表現できないほどの美しい世界に、ただ、ただ感動しきりです。
点心とお酒、濃茶と主菓子、薄茶と干菓子というペアリングも楽しく、1時間はあっという間。星のや東京流の粋なおもてなし体験を満喫できました。