ブタクサ、ヨモギといった草花による、やっかいな“秋の花粉症”の季節が到来。花粉症の人はマスクが必須になりますが、じつはマスクは、適切なサイズのものを正しく装着しないと十分な効果が得られないのだそう。
「大きすぎると隙間ができて飛沫が侵入してしまうし、小さすぎると鼻や口を完全におおうことができません。まずは自分に合うサイズを調べましょう」と教えてくれたのは、日本衛生材料工業連合会・専務理事の高橋紳哉さん。
ここでは正しいマスクの選び方、つけ方を伺いました。
マスクはぴったりでないと意味がない!?自分に合ったサイズを指で知るワザ
マスクは、以下の手順にそってつけると、効果を発揮しやすくなります。
(1)指で測ってサイズを選ぶ
(2)プリーツを開いて表裏を確認する
(3)しっかりフィットさせる
●(1) 指で測ってサイズを選ぶ
調べ方は簡単で、必要なものは指と定規だけ。
「親指と人差し指でL字をつくり、親指の先を耳のつけ根に、人差し指の先を鼻のつけ根から1cmほど下に当て、両指の間の長さを測ってください」
この長さが9~11cmなら子ども用、10.5~12.5cmならSなどの小さめサイズ、12~14.5cmならMなどの普通サイズ、14cm以上はLなどの大きめサイズが適したサイズになります。
●(2) プリーツを開いて表裏を確認する
マスクには裏表があります。
「裏表を間違ってもフィルタの効果は変わりませんが、フィット感が薄れます。また、内側は肌に優しい造りだったり、外側は水をはじく防水機能がついていたりします。隙間のない着用をしてきちんとウイルスや花粉の侵入を防ぐためには、ぜひ裏表の確認を」
裏表を確認する方法がパッケージの裏に書いてないときも。
「プリーツタイプの場合は、軽く上下に引っぱってみるといいですよ。へこんだほうが裏になるので、そのまま顔に合わせてつけます」
●(3) しっかりフィットさせる
つけるときは、鼻にあたるワイヤー部分を片手で押さえて顎にしっかりかかるように広げて、耳にゴムをかけます。
「ワイヤー部分を鼻の形になじませてあごまでしっかりと伸ばしておおうようにし、頬の横が隙間なくしっかりフィットしていることも確認するようにしましょう」
風邪をひいているときなどは、外すたびに新しいマスクに変えるのがベストですが、花粉の予防などでつけているときは一日一枚、毎日変えるのが目安。
「いったん外したときは、ティッシュやハンカチでくるんで、空中に浮遊しているホコリや花粉がつかないように注意してください」
また、ゴミ箱にそのまま捨てると、花粉やウイルスが散ることになるので、丸めてティッシュでくるんで捨てるのがエチケットです。
正しいマスクの使い方を知って、気持ちよく過ごしたいですね。