●4.最後に1回使ってみる

服
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ものをいちばん大事にする方法は、実際に使うことです。「もう自分の手に余る」、「使い道がない」と思うものも最後に一度使ってみてください。しまいっぱなしにしていたものを使ってみることが別れの儀式となり、捨てやすくなります。

節句人形なら、最後に一度飾ってみる(季節は無視して大丈夫です。ずっとしまいっぱなしだったのですから)。衣類なら着て、写真をとり、SNSに思い出話とともにアップする。金線がはげかけているティーカップは、それでお茶を飲むか、小物入れや花ビンとして使ってみるといいでしょう。

絵手紙
母からの絵手紙は、写真に取ってデータで保存

離れがたいものの写真を取って残すのもいいアイデアです。私も母からもらった絵手紙を整理したとき、捨てるものの一部を写真にとって、パソコンに入れました。

 

●5.寄付や買い取りを利用する

寄付や買取
※写真はイメージです

処分すると決めたものは、あきらかなゴミは自分で捨て、残りは寄付するか、古物を買い取る業者に売りましょう。

【具体的な処分方法】

・家族や友人にほしい人はいないか聞いてみる。それをくれた人がまだ生きている場合は、引き取ってもらうことも検討する。

・歴史的・文化的価値のあるものは博物館に寄付する

・チャリティ団体に寄付する

・古物商に買い取ってもらう

・リサイクルショップに持ち込む

・「ご自由にお持ちください」と書いた箱に入れ、家の外に出す(ほしい人が勝手に持っていってくれます)

不用品をフリマアプリで売ることが盛んですが、どんな不用品も、人に譲るのがいちばん簡単だと思います。お金にしようとすると、余計な仕事が増えるだけでなく、「1円でも高く売ろう」といった新たな執着が生まれてしまいます。

 

遺品や受け継いだものを捨てることは、くれた人を粗末に扱うことではありません。故人の思い出は心の中に残ります。もらったものをしまいっぱなしにして、ほこりだらけにしておくより、思い出をだれかに話し、シェアするほうが故人も喜ぶでしょう。

 

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