●もっとも捨てられないものは「手紙」

一番捨てられない紙はやっぱり手紙だよねえ。これってみんなどうしているんだろう。実家には小学生の頃のものも残っているから、40年分で手紙展をやれそうなくらいだ。字は指紋のように十人十色で、言い回しも、便箋や封筒のセレクトも個性が出ておもしろい。裏表どちらも印刷された年賀状は捨てることもあるけど、手書きの手紙はどうしても捨てられない。

メールが主流になった現代だからこそ、より捨てられない存在になってしまった。祖父母にもらったものや、幼い姪っ子にもらった絵手紙も、ファンの方々にいただいたものも、私を励まし笑顔にしてくれたものだ。もう開けることはなくても、大切な人たちにもらった言霊は影で自分を支えていてくれる気がする。せめてスペシャルな手紙は別の箱に分けておこうと思いながら、手がつけられていない。

ある程度どこに何があるかを把握して、必要なときに出せるようにさえしておけば、きっちりしすぎず、また今度でいっかーの精神もいいものですよ! 好きなもの、好きだったものを愛でるくらいの余白は残しておきたい。