最近の家では、なかなか設置されていないことが多い神棚。お正月などにいただいた神社のお札をそのへんに置くのも気が引けるので、できれば神棚に祀りたいところです。
ここではマンション暮らしで、神棚を自分で設置したというライフオーガナイザーの田川瑞枝さんに、ご自身の経験を教えていただきました。
無印良品の「長押」を神棚代わりに設置してみた!
十数年ほど前、今のマンションに引っ越した際、神棚を設置したいと考えたのですが、どのように置いたらいいのか、どのくらい本格的な神棚を選べばいいのかがわからず、知り合いの建築関係の方に聞きました。
すると、意外なことに以下のことが判明。
・頭より高いところであれば、置く棚の種類はとくに気にしなくてもいい
・飾るものはお札だけでもいい
方角は東向きか南向きがいいとのことでした。
そこで、手元に合った飾り棚で代用し、お札のみ祀っていましたが、10年以上たったので、このたび新しくすることに。
新たに神棚として選んだのは、無印良品の「壁に付けられる家具・長押(なげし)」。
幅44cm×奥行4cm×高さ9cmというサイズと、お札を置けるへこみが、神棚としてもピッタリ。石膏ボードの壁であれば、どこでもつけられるという簡単さも魅力でした。
こちらの設置方法をリポートしたいと思います。
●無印良品の「壁に付けられる家具・長押」を設置する方法
設置する際に気をつけなくてはならない点があります。
・ピンが刺さる場所かどうか
・水平かどうか
この2点をしっかり確認すれば、問題なく使えます。
それでは、設置していきましょう。
(1) まずは商品に同封されている、設置の目安になるシートを壁にはります。はる際は、マスキングテープを使うのがおすすめ。
マスキングテープはもともと、建築関係の仕事をするときに使うテープなので、はったりはがしたりが容易にできます。はがし跡も残らず便利。
(2) 石膏ボード用のフックをつける際には、壁の下に鉄骨などがないかを確認するための専用の道具があると安心。ホームセンターなどで購入することができます。
ちなみに鉄骨などがない場所はピンを簡単に押し込むことができます。逆に鉄骨がある場所は、ピンが刺さりにくいので避けます。
(3) 鉄骨などが入っていない場所を見つけたら、今度は、水平かどうかを確認します。iPhoneやiPadをお使いなら、標準アプリの「コンパス」で簡単に調べることができます。
またGoogleで「水平器」と検索することで、スマートフォンが接する面が水平かどうかを確認することもできます。
(4) 「下鉄骨などが入っていない」「水平である」という2点を確認したら、シートの上に専用フックをつけていきます。
専用ピンはトンカチなどで打ち込むと簡単です。
(5) 2か所取りつけたら、長押の裏のくぼみをフックに入れて完成です。
神棚は、神様をお祀りする場所です。家族みんなが集まる場所に置くことで、いつでもお参りすることができます。
神様の場所を用意するという気持ちで設置し、大事にしていけたらすてきですね。