現地の不動産屋会社で聞いた「現実」

熱海駅
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その後、実際に熱海に物件を見に行きました。地元の不動産会社の担当者に案内してもらいながら話を聞くと、不動産サイトだけではわからない「現実」が見えてきました。

コロナ禍で多少は落ち着いたものの、外国人オーナーが増えたマンションでは、ゴミや大浴場のマナー問題などをめぐって、トラブルが起きている場合もあるそうです。規約で禁止されていると知っていながら民泊を始めてしまう、なんてケースもあるんだとか。

一方、昭和の頃に「億ション」として購入した古参オーナーたちの発言権が強いマンションもあるそうで、新参者がうまくコミュニティになじめるかという問題もあります。

リゾートマンションは温泉大浴場やジム、カラオケやレストランなどの共有施設が充実しているぶん、ほかの入居者とコミュニケーションをとる場面も多いもの。人づき合いの問題は避けて通れません。

筆者は年配の人たちとのコミュニケーションが苦手なので、共有施設が少なく、ほかの入居者とあまり関わらずにすみそうなマンションを選ぼうと考えました。

 

購入した物件は300万円で、維持費は月5万円弱

アサクラさんが購入した部屋

筆者が購入した部屋がこちら。築50年ほどということもあり、室内はかなりくたびれているのですが、ベランダから海が一望できるのが決め手でした。

 

室内が一部解体済みだった部屋

室内が一部解体すみだったのもポイントで、これならDIYしやすそうだなと感じました。

 

アサクラさんが購入した部屋のキッチン

50㎡で、価格は約300万円。もろもろ諸費用を含めても、350万円以下でした。不動産会社によると、500万円以下の物件の売買は現在も盛んに行われていて、筆者が選んだ物件にもほかの購入希望者がいたそうです。

気になる維持費はというと、管理費と修繕積立金を合わせておよそ2万5000円。ここに光熱費や通信費の目安である1万5000円を加えて4万円ほど。これとは別に、固定資産税・火災保険・別荘税が年間8万円くらいかかるので、月でならすと約7000円。以上を合計すると月々5万円弱の維持費がかかる計算です。

築古物件なので室内の設備の修理も必要ですし、DIYにもちょこちょことお金が出て行くことになるでしょう。まだ購入から日も浅いので、いまひとつ実感がわきません。この物件をどう活用するか楽しみな反面、これからの出費に不安も感じているというのが正直な気持ちです。

 

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